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海野和男のデジタル昆虫記

ニコンF3 NIKON F3 1980

ニコンF3 NIKON F3 1980
2019年02月15日

この原稿を書いた2002年の時点で、生産中止になったばかりのニコンF3の初期のタイプだ。僕が使うカメラはたいてい最もランクの上のものではなく、普及型のタイプだ。だから当時はFE2などがメインで、今でもニコンはF5ではなく90xを使っている。その理由は軽いからである。これは珍しくプロ用を購入したときのものだ。
 付けてあるレンズはUVニッコール105mmマイクロ。レンズの材質が異なるだけで昔のマイクロニッコール105mmと同じレンズ構成で、1/2倍まで撮影できる。紫外線撮影に特化したレンズであるが、一般撮影でも最も高い評価を受けることの多いマクロレンズである。
 私たちが見える色は紫から赤、波長で言えば400〜700μmの光の反射だ。ところが昆虫の場合はモンシロチョウやミツバチのように紫外線の反射を見ることのできるものもいる。
 大学を卒業して間もないころ、モンシロチョウの紫外線写真を撮ったことがある。レンズの前に紫外線の特定の波長だけを通すフイルターをかけるのだ。紫外線しか通さないから、ファインダーで見ると真っ暗で何も見えない。けれどモノクロフイルムは紫外線に感光するから写真が撮れる。
 ところが普通のガラスは紫外線をかなりカットしてしまうから露光時間が多くかかったりクリアーな映像で撮影できなかったりと苦労の連続だった。当時ペンタックスから水晶レンズなる80mmぐらいのレンズがありこれだとよく撮れる。けれど高価だからそのレンズ用の紫外線のフイルターのみ買って普通のマクロレンズで撮影した。
 最近はフイルムもレンズも当時以上に紫外線に感じなくなっている。それはカラー写真に紫外線が悪影響を及ぼすからだというのだが・・・・付けてあるレンズは円周魚眼レンズ。とても大きい
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