1976年に発売されたミノルタXEは、当時の最新の電子化の技術を取り入れたカメラである。だから基本的に電池がないとシャッターが切れないカメラだ。カメラに電池がいるのは今では当たり前だが、電池が必要になったのは、この時代からである。けれどXEは電池切れでも1/90だけは機械シャッターで切れるというところが優れた点ではある。
XEはライカR3の元となった大変に良くできたカメラである。実はR3はXEとほとんど変わらないカメラだ。R3のシャッターや電子部品は基本的にXEと同じでなのである。天下のライカが取り入れるほど、当時の日本のカメラと電子技術は世界をリードしていたのである。そしてXEのシャッターの感触の良さは今でも語りぐさになるほどである。
ミノルタとライカは1973年にライカCLとミノルタCLという双子のカメラを出した。この2機種はは外観から内部まで、ごく一部を除き、同一のカメラであった。一方XEとR3はデザインなども異なる。しかしシャッターを切った感覚はR3とXEはほとんど同じだ。このカメラで撮った写真はこちら
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