今月の小諸日記は連載で日本の昔のカメラについて、カメラの写真とそのカメラで撮った写真を毎日更新中です。増補改訂新版 身近な昆虫識別図鑑は間もなく発売。
ミノルタは日本のカメラメーカーの中で、最もマクロシステムに力を入れてきた会社の一つである。ベローズ用マクロも古くからあったようで、1960年頃のマクロレンズは135mmF4.0のベローズ用である。レンズはライカスクリューマウント(L39)だから、ライカのビゾフレックスこも使うことができる。ベローズは先端がでL39、カメラ側はSRマウントになっている変わり者だ。
1966年ミノルタからSRT101が発売された。TTL露出計内蔵のマニュアル機だ。SRT101に、このベローズとレンズを付けて見た。ベローズを付ける撮影では露出が難しく、TTL機でないと撮影が困難であったから,SRT101の発売は、ベローズを使用するミノルタユーザーにとって福音であったと思う。この組み合わせで1.8倍ぐらいまでの接写ができる。このレンズは自動絞りではないけれど、そのおかげで絞り羽根が円形で、ボケ味が綺麗なマクロレンズである。先端についているのはスライドを複写する装置も付けることができる。
1977年の写真工業別冊「マクロ撮影と顕微鏡写真」という雑誌を見ると、各メーカーのマクロレンズが一覧できる。当時は1/2まではヘリコイド付きのマクロレンズ、等倍以上はベローズを使うのが普通であったことがわかる。このカメラで撮った写真はこちら
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