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海野和男のデジタル昆虫記

ハナカマキリ Hymenopus coronatus

ハナカマキリ Hymenopus coronatus
2017年04月12日

 ハナカマキリの幼虫を可愛らしく撮ってみた。使ったのはEM-1Mk2に8mm魚眼の最短撮影距離付近。
 ハナカマキリはインドシナ半島からマレー半島を経てインドネシアまで分布している。花に似た幼虫にはハチやチョウが惹かれて、葉の上でじっとしているだけで獲物が向こうからやってくるというすごい技を持っている。
 ハナカマキリが餌を採る行動を見ているとチョウもハチも真正面からやってくる。東洋ミツバチのフェロモンを出しておびき寄せるのだという論文もあるが、他のハチも正面から来る。だいたいそこまで東洋ミツバチに依存したら生き残ることはできないだろうと思っていた。
 ハチも蝶も目がよいのでハナカマキリガ花にみえて、正面の目の突起が雄しべにみえれば、そこに来れば奥に蜜があるわけだから、それでいいのだと考えていた。今回は紫外線カメラとファントムという素晴らしい4K高速度カメラでその瞬間を捉えることができた(といってもぼくが回したわけではないけれど)高速度カメラの映像はいくつものチョウが真正面からカマキリの所にやってくる瞬間を見事に捉えていた。素晴らしい時代になったと感じた。紫外線映像は結構扱いが難しいことがわかったけれど、花の蜜がある部分のように、紫外線を吸収していることがわかったのである。
 ハナカマキリがチョウを捕らえる瞬間のビデオをアップしました。リンク先のビデオはNHKがファントムで撮った素晴らしい映像ではなく、ぼくが片手間に撮ったものです。ワイルドライフの再放送は4月17日朝8時です。是非ご覧下さい。

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