昨日に引き続き台湾中部の町、埔里での1970年の撮影の写真。
胡蝶工藝所の中の様子である。かなり大規模なもので全部あわせれば数十人の女工さんが働いていた。顔つきをみると高砂の人たちのお嬢さんも多いのではないかと思う。当時は台湾のチョウは稀種を除けばあまり標本の価値はなく、多くが工芸品用として採集されていた。
蝶は主に竹で作ったコースターの中にガラスに挟み込まれて加工されるものが多くいようだった。胴体は取り外され、紙の胴体にのり付けされる。また破損した蝶の翅を使って、手の込んだ蝶画も製作されていた。
台湾中部は長らく訪れていないが、一度、今はどんな様子なのかをみてみたいものだと思う。
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