今回はパリ経由エアフランスでカメルーンに入る。マイレッジをためて無料のビジネスクラスチケットを手に入れたまでは良いのだが、まず燃料サーチャージが一人12万5千円ぐらいした(今だとずいぶん値下がりしているようだが、払い込んでしまってあるものは予約を換えない限りは戻ってこない)。格安で快適な旅行をというもくろみだったが、他にも落とし穴はたくさんあった。
西アフリカでエボラがはやったり、昔なら当たり前だが、最近は要求されないビザや黄熱の予防注射、マラリア予防薬の入手、そしてその料金の高さ。ビザ手数料なども含めるとこれだけで5万円弱かかった。
黄熱は数回注射をやっていて、実はほぼ生涯免疫ができているはずだが、規則は規則。でも調べたら今年からWHOは生涯免疫を認める方向だとか。ただし、その国が最終的には決めるのである。実際カメルーンはどうなのだろうか、日本の旅行者では必要と言われた。他にも恐い病気はたくさんあるのに黄熱だけが未だにイエローカードという代物が必要なのは納得があまり行かない。
そして最もびっくりしたのが滞在費。初めての土地もレンタカーというのがぼくの旅行の方法で、ほぼ全ての国で最初からレンタカーだ。ただアフリカだけは、ぼくには馴染みの薄い地域で、今までレンタカーでの旅はしていない。
今回も、結局日本でドライバー付きの4駆の車や英語のしゃべれるガイドを頼むことになった(自然ガイドでないから、まあ通訳とボディーガード的な要素か)、フランス語圏であるから言葉は問題である。
円安のせいもあるだろうけれど、15日間の滞在費総費用は払い込んだ分だけで100万円を超えてしまう。ドライバーとガイドで他に1日4千円近いチップが必要らしい。
ぼくの旅行で、今までで最もお金のかかる旅となってしまう。しかも宿泊の半分は簡易宿泊施設だ。最も4人ぐらいで行っても現地でかかる経費は食費を除けばあまり変わらないだろう。そう考えればそれほど高くないのかもしれない。
昔、円が安かった25年以上前は、海外取材は結構お金がかかったもので、1ヶ月で今回に近い取材費がかかったことはあったなあと思い出す。このところ、円高と快適に安く旅ができるマレーシアやタイにばかり行っていたのだと認識。アフリカは遠い・・・
買い換え予定だった車をあきらめ何とかお金を工面した。写真は昔、ザイールの熱帯雨林で出会ったジンメンドクガ
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