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海野和男のデジタル昆虫記

ヒメギフチョウに思う

ヒメギフチョウに思う
2013年04月28日

 4月は上旬が暖かく、小諸では4月5日はヒメギフチョウが飛んだ。サクラもその頃咲きはじめた。
しばらく、海外や東京で,久し振りに小諸に来た。この連休は小諸だが、撮影ばかりというわけにいかず、デスクワークも半分。でもこうした時間は気分が落ち着き,東京でのデスクワークばかりの生活と違い、メリハリがつくので精神的によい。
 ヒメギフチョウを見に行ったら、ぼろだがまだ飛んでいた。生息地は大切にしている人がいて、撮影者が良く来るところでは、食草のウスバサイシンに棒が立ててあって,撮影時に不用意に踏まないようにしている。今は卵の時期であるから、踏んだらつぶれてしまう。
 いわば、大切にして自主管理をしているわけだ。その場所に来る撮影者は,皆そのことを知っていると思う。こうした精神は大変素晴らしい。おまけに彼らは下草刈りまでしているようだ。
 しかし、ここに卵があると示しているわけだから。これを見て卵を採ろうとする人はいるだろうか、もしいるとしたら寂しいことだ。
 しかし、思うにヒメギフチョウの産地は消えていく運命にあるところも多い。いる場所を公にすることで、守ることができないのだろうか、個人の秘密の場所は、あっという間につぶされたり,そんなことを知らずに網で採ってしまう人もいるだろう。明らかにすることで,採集者はそういった場所では採らないという最低限のモラルが必要だ。

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