サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

ヤマトシジミとシルビアシジミ

ヤマトシジミとシルビアシジミ
2009年12月19日


 ヤマトシジミとシルビアシジミは大変良く似たチョウだ。ヤマトシジミは寒冷地をのぞけば都会でも見られるのに対し、シルビアシジミは産地が限られる。
 石垣島では、ヤマトシジミもシルビアシジミも同じような場所にいるけれど、食草がヤマトシジミはカタバミ、シルビアシジミはヤハズソウなどのマメ科植物だ。
 上が多分シルビアシジミで、下の2枚はヤマトシジミ。ところでシルビアシジミは最近2種に分けられたという。奄美大島以南のシルビアシジミはヒメシルビアシジミと名付けられ、別種とされた。
 ところが学名と和名の関係で見ると少しおかしなことになったとも思う。今まで本土産のシルビアシジミの学名はZizina otisであった。ところがヒメシルビアシジミにZizina otisが割り当てられた。そして本土産はZizina emelinaとなったのだ。それはヒメシルビアシジミが東南アジアのZizina otisの亜種とされたからだ。つまり本土産がシルビアシジミでなく、新しい和名をもらった方がよいかなとも思う。最近はDNAの解析で、このように種名が変わったりすることがある。どれとどれの祖先が近いと言うことはわかるのだが、蝶の種名はあまりに細分化しすぎる気もする。
先月石垣島での撮影。

小諸日記は10周年。過去の日記は5年前12月   10年前12月
ビデオで配信する昆虫教室。がURLを変えて再開されました

◎学研の写真月刊誌CAPAのフォトコンに生き物の部。毎月の月末消印有効です。ふるってご応募下さい。
◎デジタルフォト「デジタル昆虫写真マニュアル」連載中
田淵行男記念館で第3回田淵行男賞写真作品を公募しています

関連タグ
沖縄県
旧北区
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。