湿度の多い地域では、木の幹や枝に苔が生えている。苔の生えた場所には、苔に色や模様のパターンが似ている昆虫が住んでいる。
最も驚くのはキリギリスの仲間だ。世界中の熱帯の雲霧林は苔によく似たキリギリスがいる。そのキリギリスをつかまえて1日おいておなかをすかさせる。それを苔の生えた木に放すと苔を食べはじめるものが多いことに驚かされる。
おなかがすいているとはいえ、食べ物でないものを食べるわけはないから、普通に苔を食べているのだと思う。食べ物に擬態してしまえばあまり動く必要はない。そこで苔に似たキリギリスの動きは極めて緩慢となる。
「昆虫たちの擬態」 昆虫擬態の観察日記 花になったカマキリ
◎10月12日までマダガスカル取材中のため、今月は特集昆虫の擬態を連載形式でおおくりします。マダガスカルからの更新は恐らく不可能と思われますがチャレンジはしてみますのでお楽しみに。マダガスカル昆虫記は10月以降に特集したいと思います。
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