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海野和男のデジタル昆虫記

砂地にとけ込む方法(連載擬態13)

砂地にとけ込む方法(連載擬態13)
2008年09月22日

 河原に生息するカワラバッタや砂地に生息するハマスズは生息する背景に見事に溶け込んでしまう。それではカワラバッタが小石に、ハマスズやハネナガヒシバッタが砂に似ているかというとどうもそうではない。それは彼らを白バックの上に置いて撮影すれば自然状態で見るようには小石や砂に似ていないことからもわかる。彼らはその模様が住む背景を切り取ったパターンに似ているのである。
 背景の模様にパターンが似ているために見事な隠蔽色となるのは前述したガの仲間の静止姿勢でも同様である。この場合はガの翅の模様が植物の木の幹のパターンに似ているのである。パターンが似ているためにカムフラージュが効果を上げている昆虫はとても多い。

「昆虫たちの擬態」  昆虫擬態の観察日記  花になったカマキリ

◎10月12日までマダガスカル取材中のため、今月は特集昆虫の擬態を連載形式でおおくりします。マダガスカルからの更新は恐らく不可能と思われますがチャレンジはしてみますのでお楽しみに。マダガスカル昆虫記は10月以降に特集したいと思います。

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