視覚的な動物である我々に、一番わかりやすい擬態は姿を隠す擬態である。昆虫は自分の住んでいる場所に溶け込む色、模様、形をしているものが普遍的に見られる。
これは昆虫が生態系の中で下位に属するために、捕食者との競争の中で生まれてきたものと考えられる。
背景に体をとけ込ますような色や模様は隠蔽色とか保護色とも呼ばれる。それに対し形まで植物などに似て、姿を隠す擬態を隠蔽的擬態と呼ぶことがある。
カムフラージュとかカモフラージュという呼び方もあり、これは形態まで植物などに似ているものも含んだ隠れるための方法をすべてひっくるめた呼び方だ。
写真はコミスジの幼虫。自分でくずの葉を切って枯らし、そこにとまっている。どこにいるかわかるだろうか。
「昆虫たちの擬態」 昆虫擬態の観察日記 花になったカマキリ
◎10月12日までマダガスカル取材中のため、今月は特集昆虫の擬態を連載形式でおおくりします。マダガスカルからの更新は恐らく不可能と思われますがチャレンジはしてみますのでお楽しみに。マダガスカル昆虫記は10月以降に特集したいと思います。
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