2003年の夏、北海道撮影旅行でチミケップ湖に寄った。前から行きたいと思っていた湖だ。樹林に囲まれた静かな湖は、昆虫がとても多そうだ。
ここで出会ったのが写真のアオアシナガハナムグリ。北海道から九州まで分布するハナムグリだが、あまりみることがない。いままで4〜5回しか出会ったことがなく、最近では秩父でノリウツギの花に来ている写真を撮ったことがあるぐらいだ。だからかなり少ない種なのかなと思う。小諸日記では初登場だ。
見るからに珍しそうな形態をしている。珍しそうな形態とは、普段見慣れない形態のことだ。近縁種は形態も似ているわけだが、グループが大きければ形態の似たものが多い。一種一種の数の多少はあっても、グループ全体としては似たものが多い。これは繁栄しているグループとも言える。
アオアシナガハナムグリはオオトラフコガネなどに形がちょっと似ているかなとは思うが、一見して見慣れない風体のハナムグリだ。似たものが少ないグループは繁栄していないグループで、珍しい種である場合が多い。
◎2月16日は宮城県角田市で講演。映像も流します。
◎オリンパスギャラリーで写真展「小諸日記Part4」開催中
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