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海野和男のデジタル昆虫記

ロスチャイルド家の庭のトンボ(1998年)

ロスチャイルド家の庭のトンボ(1998年)
2007年12月23日


 1998年は8月末から9月にかけてオランダとイギリスへ行った。
 イギリスではミリアム・ロスチャイルドさんを訪ねた。ミリアム・ロスチャイルドはロスチャイルド家の一員で、1980年にぼくが「チョウの世界」を出版したところ、日本を訪れていたミリアムさんが出版社に連絡して、ぼくに会いたいと言うことで、ホテルオークラに呼び出された。「チョウの世界」の写真は自然光で撮られた飛翔の写真が多い。えらく写真をほめられて、ミリアムさんのバタフライガーデンの本に写真を使っていただいたりした。ロスチャイルド家はユダヤの銀行家の一族で、生物学者や、生物に興味を持った人も輩出している。ミリアムはノミの研究家として、バタフライガーデンの提唱者としても知られている。
 その庭はかって、ミリアムの父親が彼女のために作ったものと思われる。今ではミリアムの指向もあって、自然に任せた、一見荒れ果ててはいるが生き物が住みやすい庭になっている。プールもトンボのよい発生地になっていた。もう90才近い高齢であったがお元気で、懐かしくひとときを過ごした。
F90X

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