青森市浪岡町にリンゴの木を撮影するためにやってきた。フクロウの住むリンゴ畑としても有名な浪岡は100年近くもたったリンゴの古木があるのが特徴。
橋渡しをしてくれた弘前大の城田さんは、学生上がりの時からのつきあいで、擬態の研究も行われていた同士といったところか。学問一筋ではない変わった先生で、今はリンゴの未熟果実にポリフェノールが多く含まれるのに着目して、未熟果実から作る医果同源というリンゴジュースを開発、販売もしている。
無農薬で育てたリンゴを未熟のうちに収穫する。実はリンゴは花の時期、そして今の季節もどんどん摘果されている。もったいないなと思う。けれど大きなリンゴを作るために必要な作業なのだ。しかしその果実は農薬がかかっているからそのままジュースというわけに行かない。
城田さんは最初から全く摘果せずに無農薬で育てるわけだ。そうするとリンゴは一房で5つできる。リンゴの花は一カ所に5個つくからだ。ただし立派にはならない。もったいないからはじまったこんなリンゴの収穫方法も今の時代にはよいのではと思う。
◎7月19日より9月3日まで岡田紅葉写真美術館で「僕の虫かご」という写真展が開催されます。地図はこちら。夏休み中無休
◎SSPでは9月8日、カメラが捉えた日本の自然を開催。ぼくのほか今森光彦、中村征夫、竹内敏信、湊和雄が出演
◎TBSテレビ7月22日「どうぶつ奇想天外」小諸からの映像です
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