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海野和男のデジタル昆虫記

擬態

擬態
2006年10月16日


 写真に写っている2匹の虫、同じような色と模様で、大きさもあまり違わない。けれど上はテントウムシダマシ、下はハムシだと思う。甲虫ではあるが、かなり異なったグループの虫だ。このようによく似た2匹の虫がいたら擬態を疑うとよい。2匹とも、テントウムシにもよく似ているように見える。
 ハムシやテントウムシには毒があると言われている。ではテントウムシダマシは毒がないのだろうかと疑問を持った。毒のあるもの同士が似ることをミューラーの擬態と言う、毒のないものが毒のあるものに似るのがベーツの擬態だ。
 けれど赤と黒の模様の場合、それ自体がよく目立つ。そうした場合に毒のあるものは自分を目立たすために赤と黒の模様を持つのではないかと思う。つまり、目立つ方法を考えた結果が、ミューラーの擬態を生む根本かもしれないとも思う。

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