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海野和男のデジタル昆虫記

オオシロフベッコウ

オオシロフベッコウ
2005年08月17日

 ジョロウグモを引っ張って道を横切るオオシロフベッコウを見つけた。追いかけていくと、クモを草に引っかけて、少し離れた巣穴の仕上げにかかった。すると間もなく現れたのが、小さな寄生バエ。少し距離を置いてハチの動きをじっと見守っている(写真上)。そしてハチが巣穴から離れると、すかさず巣穴の上にやってきて旋回飛行をはじめた。産卵行動のようだ。寄生バエにすっかりしてやられてしまったのかと思っていると、今度はハチの行動が妙な感じになってきた。別の場所に巣穴を掘りはじめたり、遠く飛んでいってしばらく戻ってこなかったりと、オオシロフベッコウの狩りは何度も見ているが、そんなおかしな動きを見たのははじめてだ。寄生バエとこちらを警戒して攪乱しようとしているらしい。しかし寄生バエはそんなハチの動きをぴったりマークして離れない。見ていて恐ろしくなるくらいしつこい。
 しばらくそんな状態が続いていたが、やがてハチは再びクモを引きずって走り始めた(写真中)。5m以上も移動したところで、再びクモを草にひっかけると、少し離れた場所に巣穴を掘り始めた。今度は迷ったような様子もなく一心不乱に掘っている。気がつくとしつこくまとわりついていた寄生バエの姿もない。オオシロフベッコウは寄生バエの追跡をかわす事に成功したようだ。
 そこからは順調に作業を進める。クモを穴に引き込み、中で産卵を済ませると、穴を土で埋めて完璧なまでに隠してしまった。
D2X 150mmマクロ
20D 100mmマクロ


◎第7回にほんかい自然写真学校は2005年11月12日(土)〜11月14日(月) <2泊3日>岩室温泉にて。海野はデジタル写真コースを担当。
■問い合わせ先
住所: 〒950-3328 新潟県新潟市前新田乙493
水の駅「ビュー福島潟」
にほんかい自然写真学校学生自治会事務局
TEL: 025-387-1491
FAX: 025-384-1200

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