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海野和男のデジタル昆虫記

デジスコ

デジスコ
2004年07月03日

デジスコで野鳥の写真を撮影するのが結構はやっている。野鳥観察をしている人ならフィ−ルドスコープは持っている。そのフィ−ルドスコープにデジカメを押し当てて撮影するのがデジスコだ。
 ぼくの「デジカメ自然観察のすすめ」(岩波ジュニア新書)でもほんの少しだけデジスコに触れたが、ぼくはフィールドスコープを持っていなかったので写真はない。やはりやってみないことには無責任だから、そんな方法もあるぐらいしか書けなかった。機会があったら、試してみたいと思っていた。
 気に入っているコンパクトデジカメでカプリオGXというカメラがある。このカメラはレンズ径が小さいので、デジスコなどに向いているのではと思っていたら、そのままビクセンのフィールドスコープにつけられるアダプターがあるという。そこで、ビクセンからフィールドスコープを借りてみることにした。
 今日は、朝に試写をしてみた。最初は、画面に被写体を入れるのが大変だった。何しろ35mmカメラ換算なら、1200mm以上の超望遠になるのである。庭のコナラでオオミドリシジミが今日もテリトリーを張っていたので撮影してみた。2cmぐらいの小型のチョウだ。
 最初はとまったら、そこでピントを合わせようとしたけれど、これはちょっと無理だった。画面に入れてピントを合わせている間に飛んでしまう。そこで、とまったら
とりあえず画面に入れ、飛んで戻ってきたところでピントあわせをして撮影したのが真ん中の写真だ。同じ位置から35mmフイルム換算で560mmになるレンズをつけたデジタル一眼レフで、撮影したのが上の写真だ。560mmでこのサイズだから100マクロなどだと、豆粒みたいにしか写らない。
 ピントあわせのしやすさや画質はやはりデジタル一眼レフにはかなわないが、価格や大きさは破格である。この大きさに撮ろうと思ったら、EOS10DやニコンD70なら800mm、E-1でも600mmが必要になるから、重さは多分5kgぐらいになるのでは。
 500万画素のカプリオGXとこのビクセンのフィールドスコープED52Sにデジカメアダプターを全部買っても10万円以下、重さは1kgちょっとであろうか。ピントあわせに慣れが必要だが、結構面白い。またこのアダプターをうまく利用すると、様々な自作レンズが作れそうだ。超マクロ撮影可能なレンズはとりあえずすぐにでもできそうなので、今度試してみたい。


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