葉裏にカゲロウの一種がとまっていた。このカゲロウは羽化して間もないもので、左にとまっているのは抜け殻である。
カゲロウの幼虫は水の中に暮らしているが、ここは水辺から遠く離れた林の中。実は、カゲロウの仲間は幼虫から成虫に羽化する際、その途中に亜成虫という段階がある。写真の抜け殻は亜成虫のものなのだ。
亜成虫は成虫に薄い皮を被せたような姿をしていて、翅があり飛ぶことができる。水中の幼虫は亜成虫となり、羽化に適した場所まで移動し、皮を脱ぎ、そこではじめて成虫となる。
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