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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(Contarex 1型 1958年)

今日のクラシックカメラ(Contarex 1型 1958年)
2003年03月02日

雨氷のついたカラマツ林を背景に、久しぶりにカメラの写真を撮った。
 西ドイツのツアイス初のフォーカルプレーン式一眼レフカメラContarex 1型である。当時の高級カメラで、昔はこんなものに触ることができるとはよもや思わなかった。それが今では普及型デジカメ並みの値段で手にはいるとなれば、何としても触ってみたいと言うことで購入したものだ。
 中央正面に見えるのがセレン式の露出計である。その特異な形から、ブルズアイと呼ばれている。向かって左側のダイアルで絞りを選ぶ仕組みである。世界で初めてシャッターと露出を連動させた機能を持つが、実は大変に使いづらものだ。というのはこのカメラの露出計は感度範囲が狭く、フィルム感度によっては選択できないシャッター速度がでてくるからだ。感度を高くすると、スローシャッターは選べず、感度を64ぐらいにセットして初めて全速度が使えるのである。どうせ露出計は経年変化で使い物にならないから、とりあえずは感度をASA64にセットして使うのが正解であろう。
 1950年代には東ドイツには、東のツアイスのコンタックスDなどの素晴らしい一眼レフが存在している。両方使ってみると、重さや存在感は西のコンタレックスだが、使い勝手や洗練度は遙かに東の製品が優れていると思う。

「海野和男とクラシックカメラ」(人類文化社)あまり売れてないみたいです。是非お買い求めください。
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・デジタルカメラマガジン 海野和男のこの一本 2ページカラー
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