露出計付きの2台のキエフを並べてみた。左は1953年製造のキエフ3、右は1983年製造のキエフ4Mである。よく似ていてとても両機種の間に30年の隔たりがあるとは思えない。キエフ3は元々はドイツのコンタックス・のクローンであって、そのコンタックスは1936年の製造である。この一連のカメラはほとんど機構を変えることなく40年以上生産され続けたことになる。
キエフ3は1949年から1955年の製造。シンクロ接点(ストロボの用のソケット)のついたキエフ3aは1955年から1959年の製造だ。写真のモデルはボディー、レンズ共に1953年製造であるからキエフ3なのだが、シンクロ接点がある。よく見ると後から付けられたような痕跡がある。おそらくは改造モデルであろう。キエフ4Mは最終型のキエフで1977年から1987年まで製造された。(4aMという露出計のないバージョンもある)
◎クラシックカメラで自然を撮る(仮題・カメラ100機種以上の写真と、そのカメラで撮影した200枚以上の写真で構成)6月人類文化社より発売予定。
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