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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(アルパ11el)

今日のクラシックカメラ(アルパ11el)
今日のクラシックカメラ(アルパ11el)
2001年12月13日

連日のアルパシリーズである。今日はアルパ11el。
 11elは1972年から1977年まで、ブラックモデルも含めて1133台製造されたという。アルパは9型までが1952年発売の4型をベースとした改良型だが、1968年発売の10型から新たに設計し直されたボデイーとなった。そうは行っても、裏蓋などは4型から最終型の11siまでほぼ共通である。総生産台数が45年間で42000台という少量生産であるから、完全な新設計はコストがかかりすぎてできなかったのだろう。
 11elはミラーアップ、絞り込みのTTL露出計などを装備し、ベーシックな機能では当時の日本の一眼レフとほぼ同レベルである。けれど価格は標準的な日本製品の数倍はしたと思われるから、このカメラを買おうというのはよほどのアルパ狂の金持ちであったろう。ちなみに日本では1975年頃にマクロスイター付きで店頭で45万円ほどであったという。日本製品では当時に最高峰の一つキャノンF1が50mmマクロ付きで77年には定価148000円であった。しかしマクロレンズの明るさに関していえばキャノンはF3.5(1/2倍まで)、アルパはF1.9(1/3倍まで)であった。
 レンズはドイツのシャハト製のアルパゴン35mm3.5である。1957年から58年にわずか266本製造された。シャハトのレンズとしてはマクロトラベナー(等倍まで撮影可)などが有名である。アルパゴン35mmはセミオートの自動絞り機能がついている。プリセット絞りにスプリングを追加した構造で、あらかじめ絞りをセットしてから外周のリングを回して開放にし、シャッターを押すと絞り込まれる構造になっている。
 75年頃は、日本でもベローズ用レンズなどにプリセット絞りのものも多く、僕たち昆虫写真家はそれでは不便なので改造してセミオートにしていたが、そんな元祖はドイツのこうしたレンズにあるのだなとあらためて思った。

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