第2次対戦前からロシアにはフェド1型というライカのD型をコピーしたカメラがあった。戦後そのフェドを元に作られたのがこのゾルキー1型だ。フェドとほぼ同様な設計なのだが、各部の動きのスムーズさはフェドの方が一枚も二枚も上手だ。ゾルキー1型を使って写真を撮ると、巻き上げなどが固くて、結構手が痛くなってしまう。
レンズはインダスター22、50mmF3.5である。インダスター22はライカのエルマー50mmF3.5とよく似ているがレンズ構成が異なるようで長さが長い。エルマーコピーのフェド50mmF3.5はエルマー50mmF3.5と同じ大きさだから、レンズは新たに設計されたものと思われる。1948年頃より生産され総生産台数は835502台というからすごい数である。
◎小諸日記2000年4月から2001年3月までの分が来年1月世界文化社より発行予定です。
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