ため池では、トラフトンボが飛び交っていた。見ていると、目の前に交尾中のカップルが飛んできた。
二匹はすぐに分かれ、メスはちょっと離れた枝にとまった。何だかぶるぶる震えているように見える。産卵を始めたのだ。
トラフトンボの産卵は変わっていて、メスはこのように一度腹端に卵をためてから、水面におりて一気に卵の塊を放す。写真を撮り終えると同時くらいにメスは枝を離れ、水面に向かって飛び去ってしまった。
卵はただの塊のように見えるが、一本のひも状になっている。一度、ひも状の卵を長くぶら下げたメスが水面におりたのを見た。あっと思ってカメラを向けたときには、残念ながら卵は水の中だった。卵のひもは、30センチくらい長さがあったように見えた。
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