久しぶりにクヌギカメムシの卵を見ると、何ともう孵化が始まっていた。アブラムシのような緑色の小さな幼虫が、卵塊の上に点々と見つかった。付近の卵を調べると、孵化したものは全体の1割に満たないくらいで、まだ本当に始まったばかりのようだ。ここ数日の暖かさが、孵化を促したのかも知れない。
クヌギカメムシは孵化後、クヌギの葉が出るまでは、卵を覆っているゼリー状の物質を食べて育つ。だから、こんなに早くから孵化してもエサには困らない。こうして寒いうちから活動を始めることで、クヌギカメムシは、天敵の少ないうちに、ある程度の大きさまで成長することができるのだ。
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