1980年代のミノルタX700。何とこのカメラは今でもモディファイされて発売されている。ついているのはオートベローズに100mmベローズ用マクロ。横に置いてあるのがリバースアダプター。このままで自動絞りになる優れものである。このベローズは1970年頃にすでに発売されていた。ぼくは当時はそのことを全く知らずに、ペンタックスのベローズタクマーで手絞りで撮影していた。このベローズを知っていたら、学生時代にもっとよい写真が撮れたのではと思う。
ミノルタは1985年当時でもマクロは充実。ベローズ用レンズだけで12.5mm、25mm、50mm、100mmと4種類もあった。レンズを交換してベローズに付ければ無限大から20倍程度(35mmフイルム上で1mmのものが2cmに写る)までのクローズアップが自由にできた。ところがその時期になると自動絞りのきくベローズの生産をやめてしまっているから不思議だ。
そして当時はマクロはオリンパスマクロシステムが華々しくデビューしている。ミノルタは科学写真の分野でのマクロであるのに対し、オリンパスは20mmマクロまでオートで使えるという自然派志向のマクロシステムを組み上げたのである。
しかし、そのオリンパスも今ではマクロシステムは細々と作っているに過ぎない。需要がないからといえばそれまでだが、高倍率の接写ができるシステムは今ではほとんどないのである。高倍率接写はミノルタから1〜3倍マクロ、キャノンから1〜5倍マクロが出ている。しかし自由にレンズを交換できるベローズシステムが、今最新の測光システムで使えるカメラが欲しいと思うのはぼくだけであろうか。
レンズ交換可能でベローズも使えるカメラどこか作ってくれないかな。
作例は次のページ(ミクロズマール24mmF2)にあります。
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