サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

クラカメマクロ図鑑3(ニコンのベローズとレンズ)

クラカメマクロ図鑑3(ニコンのベローズとレンズ)
2001年02月03日

ニコンのPB4というベローズがある30年ほど前のものと思うが、このベローズはシフトやあおりがきく優れものだ。このベローズにつけるマクロレンズは通常ニッコールP100mmという単鏡筒(フォーカスリングが無く、ベローズと併用するレンズ)自動絞りで使うときはE2リングなどを用い、ダブルレリーズで撮影する。
 このベローズに自作のニコン、N42アダプターを装着。それにM42ライカスクリューアダプター、M42オリンパスアダプターなど(自作)を付けて使えるようにしている(別にこのベローズ用につくったものではなく、様々なマウントアダプターを自作して持っているのを探し出してきて付けた)写真のセットはニコンD1にライカのエルマー50mm/3.5を付けたもの。エルマーはマクロ撮影に適したレンズ構成のレンズだ。
 ニコンにはもっと以前にニッコールQ135mmというレンズがあった。このレンズには外ズメの特殊なマウントと、ライカスクリューの両方のマウントがついている。ミノルタにも135mmベローズ用レンズがあり、こちらはライカスクリューマウント。
 真ん中の段のスピラトーン35mm/3.5というのは60年頃にアメリカに輸出されていたマクロレンズで様々な焦点距離のものがあり、いずれも基本はライカスクリューマウント。それに様々なマウントアダプターが用意されていた。(ライカのフォタールやミクロズマール、東ドイツのツアイスのミクロタール、西ドイツのプロテッサーナクロ、Sプラナーなど単鏡筒の高価なレンズが当時はたくさんあった。そこに日本製のスピラトーンやソリゴールなどが1/10程の値段で殴り込んでいた時期だ)
 当時は高倍率写真には他にもシネ用のレンズを逆さ付けして用いたり、顕微鏡用のレンズにも絞りがついて高倍率撮影に適したレンズがあった。写真左のスイスのケルンスイターなどは優れたレンズとして知られている。これらのレンズはアダプターで様々なカメラについた。 
 こうしてみると半世紀近くも前の方がマクロに関しては機材も豊富でレンズも好みのものを選べたことがわかる。ただし撮影は複雑な露出倍数の事などあり難しかった。マクロ撮影ができただけで写真家として認められた。
 今、これらのレンズをニコンD1に付けて遊んでみたTTLオートだし、すぐに結果が分かるから昔の苦労は今はない。結構面白いので今年はこれで少し遊ぼう。作例は次のページ。

関連タグ
小諸周辺
旧北区
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。