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サウナも!グルメも!観光も!欲張り女子を満たす横浜中華街の「ハレタビ サウナ」

  • 2024年4月10日
  • Walkerplus

横浜中華街といえば、日本屈指のグルメ街。そんな立地にあるのが「HARE-TABI SAUNA & INN YOKOHAMA(ハレタビ サウナ&イン ヨコハマ)」。横浜観光を最高のサ旅にする拠点ともなる施設で、サウナと宿泊が楽しめる。そんな“ハレ(非日常)”の旅を体験できる「ハレタビ」に行ってみた。

■テーマは「最高のサ旅で、横浜観光を盛り上げる」
「ハレタビ サウナ&イン ヨコハマ」(以下、ハレタビ)は、横浜中華街に2023年にオープンしたサウナ+宿泊施設。サウナは日帰り利用ができるので、宿泊せずにサウナだけ体験することができる。東京・池袋にある「かるまる池袋」をはじめ数々のサウナ施設をプロデュースしたサウナ王・太田広さんが監修したことでも話題となった。

「ハレタビ」は単なるサウナ施設ではなく、横浜観光を盛り上げる“観光のハブになる”ことを目指した施設。食事処やマッサージなどを併設し、そこだけで完結するサウナ施設は多いが、「ハレタビ」はサウナを含めて街を回遊し横浜を楽しんでもらうことを目的としている。そのため施設内のあちこちに横浜ならではのこだわりが見られたり、サ飯としてサウナ後におすすめの飲食店を紹介したりしている。

そんな気になる店舗を紹介していく。エレベーターを降りるとすぐにエントランス。日帰りサウナは予約不要で、横浜の街歩きやショッピングの前後に思い立ったら立ち寄れる気軽さがうれしい。特徴的なのが、誰もが見覚えあるであろう柳原良平さんのイラストがお出迎えしてくれること。その名も「アンクルサウナ」がヴィヒタを持ってサウナに入っている姿が何ともキュート。「ハレタビ」のTシャツなどのオリジナルグッズにも描かれている。「アンクルサウナ」の存在も手伝って、新しい施設ながらどこかレトロな印象で初めて来たのに落ち着く。

エントランスにはカウンター席もあり、サウナ後のドリンクを楽しむことができる。おもしろいのが充実したサウナドリンクメニュー。通常、サウナドリンクというと主にサウナ後に飲むドリンクを指すが、こちらでは「スターター」としてサウナに入る前に飲むドリンクがある。サウナ前の水分補給や体を温めてより汗をかきやすくする目的がある。ということで、まずは「スターター」ドリンクとして「ストロングショット」(330円)をいただく。ドライジンジャーエール、サンダーレモネード、クラフトコーラがあるが、生姜で体を温めるべく「ドライジンジャーエール」をチョイス。飲んだ瞬間、体がカッとなる。

ドリンクを飲んだら脱衣所へ。化粧水などのアメニティはそろっていて、給水器もあるのでサウナ中の水分補給もできる。

サウナ室はやや暗め。横浜らしい赤レンガをサウナ室の壁にも取り入れていて、照明は港町横浜にちなんで船舶照明器具を使用。ほかのサウナ施設ではまず見ない景色が広がる。この雰囲気だけでもワクワクしてくる。ここにはいわゆる温かいお湯が入った湯船がないので、体と髪を洗ったら早速、サウナ室へ。

「ハレタビ」はさまざまなところで“横浜ならでは”にこだわっている。サウナ室内にも壁の一部が赤レンガになっている。女性用サウナ室は「煙突サウナ」という名称で、サウナストーブは汽船の煙突をイメージ。これが2台並んでいるのでなかなかのパワー。

■中華街の専門店とコラボした中国茶ロウリュや漢方水風呂
さらに特徴的なのがセルフロウリュ。「中国茶セルフロウリュ」で、横浜中華街にある老舗中国茶専門店「悟空茶荘」から仕入れた茶葉を使用した烏龍茶とジャスミン茶を使用。ストーブの中心に細くゆっくり注ぐと、より芳醇な香りを楽しめる。「悟空茶荘」にはジャスミン茶だけでも数種類あり、ロウリュに最適な茶葉を選んでいて、立ちこめる香りが体全体を包み込んで心の底からホッと癒やされる感覚。

セルフロウリュはサウナ室内の12分計の針が6と12を指したときに行うのが「ハレタビ」のルール。サウナ室内に複数人いるときは、「ロウリュいいですか」の声掛けをしたうえで、6と12のタイミングでロウリュを堪能しよう。烏龍茶とジャスミン茶でそれぞれ違った香りが楽しめるので、できれば両方体験するのがおすすめ。

サウナでしっかり体を温めたら、汗を流して水風呂へ。水風呂は老舗の漢方薬局「更生堂薬局」が火照った体に合わせて調合した漢方水風呂。水温は14.5度だが漢方のおかげなのかマイルドな感じ。水風呂が苦手な人もこの漢方水風呂は味わってほしいので、入れない場合は桶で汲んで浴びてみよう。どうしても冷たい場合は、先に桶に漢方水を汲んでシャワーブースで少しお湯を足してみても。ほかの利用者の邪魔にならないように漢方を感じてみて。

ととのい椅子は4タイプ。どこに座っても1席ずつファンが付いていて、サウナ後に冷やしたい頭の部分に当たるように設置されている。フランスのブランド「ラフマ」のリクライニングチェアは座り心地というか寝心地というか、とにかく全身を受け止めてくれる。頭上に設置されたファンからは、程よく風が送られてくる。

壁際の椅子席にはダクトの送風口が頭の上にあって、座るとおでこに風が当たる設計。これは新体験。もうひとつの大きめの“王様椅子”も背面に送風機が付いていて、頭の上からカーテンのように風が下りてくるようになっている。座る椅子によって風も変わってくるというのは贅沢としかいいようがない。

水風呂で体を冷やすことはできるが、頭を冷やしたければ水をかぶるしかない。ただ、水を直接かぶるのに抵抗がある人や、そもそも水風呂が苦手という人にとって、首から上を効率的に冷やすことは難しい。休憩している間、頭に風がくるのはかなり気持ちがいい。外気浴とはまた違った、風を楽しむ休憩をぜひ体験してみてほしい。

男性サウナには、近代産業発祥の地である横浜を象徴する蒸気機関のような水車型サウナストーブがあり、その迫力に驚かされる。日本ではここだけでしか体験できないサウナだ。こちらは男性サウナのみの設置だが、「ハレタビ」に宿泊すると翌朝、男女が入れ替えになるタイミングで女性でも利用することができる。また、女性を対象に開放されるイベントも不定期開催されているので気長にチェックしてみて。

■サウナ中に楽しむ「オロポ」は最高すぎた
「ハレタビ」に来たら絶対試してみたかったのが、サウナ中に好きなドリンク(サプライ)を飲むこと。サウナでは通常、施設が設置した給水器やウォーターサーバーなどで水分補給するか、持参または施設で購入したペットボトル飲料を飲むと相場が決まっている。「ハレタビ」は脱衣所にインターホンがあり、ここからドリンクをオーダーできる。「オロポ」のようなドリンクはたいていサウナのあと食事処などに行かないと飲めないが、ここではサウナの途中、なんなら裸のままゴクゴクといけるのだ。

しかも「ハレタビ」の「オロポ」はただの「オロポ」ではない。「横濱開港オロポ」(605円)という名前で、氷で味が薄まらないように、氷がそもそもオロポを凍らせたもの。さらにグラスの縁にシチリア産の塩が付いていて、サウナ中に飲みたくなる味。ドリンクを飲んだあとに残った氷は口の中に含んでサウナ室へ。これはもう、至福としかいいようがない。

ほかにも、オレンジの果肉とポカリスエットのフローズンドリンクにミントゼリーを合わせた「フローズンオレポ」(605円)や、プーアル茶をベースにした「デトックスティー」(605円)もあるので、好みで選んで極上の水分補給を堪能しよう。

サウナは自分のペースで、水風呂も含め無理をしないように楽しむのが鉄則。「ハレタビ」はサウナに特化した施設なので、サウナ、水風呂、ととのい椅子というシンプルな構成になっている。適度に休憩し、水分補給をしながら楽しむのが大切だ。

サウナを終えたら、今度はフィニッシュドリンク。ここでも横浜らしいメニューが。今回チョイスしたのは「横浜舶来キレトマ」(605円)。サウナドリンクでは定番の「キレトマ」(キレートレモン+トマトジュース)にシチリア岩塩と胡椒をプラスしたドリンク。味覚に敏感になっているサウナ後にぴったり。体中に染み渡る。

フィニッシュドリンクはほかにも、銭湯などでは定番のフルーツ牛乳を「ハレタビ」流にアレンジした「自家製フルーツ牛乳」(605円)や、サウナ後はやっぱりビールという人に激推ししたい横浜ビールの「アメリカン ペールエール」(770円)も。このビールはサウナ後に飲むことを想定して開発されたクラフトビールなのでサウナ後にゴクゴク飲める。サウナ前に飲むスターター、サウナ中に飲むサプライ、サウナ後に飲むフィニッシュはセットでオーダーするとお得になるので、せっかくならぜひセットでトライしてみよう。

さて、「ハレタビ」の場合、ここからも本番。サ飯を食べに繰り出そう。横浜中華街には中国料理店が約200店、そのほかの飲食店も約80店、さらにそれ以外にも多彩な店舗が並ぶ。つまりサ飯は選びたい放題。どこに食べに行っていいかわからないという人には「ハレタビ」おすすめの「サ飯裏メニュー」がおすすめ。

■選びたい放題のサ飯と横浜観光のごほうび
今回は「馬さんの店 龍仙」をチョイス。「ハレタビ」利用者だけの“裏メニュー”で、店自慢の「龍仙粥」に搾菜(ザーサイ)、小籠包、五目もち米焼売、杏仁豆腐、烏龍茶がセットで1370円(いいサウナ価格)で食べられる。「龍仙粥」はお粥の中では人気No.1。乾燥貝柱と一緒に4時間じっくり煮込み、紹興酒を隠し味にした馬さんの名物料理。搾菜やラー油をプラスして味変して楽しむのもおすすめ。サウナ後の体にこの旨味がしみ渡る。五目もち米焼売がとにかくおいしくて、おなかに余裕があれば追加も。搾菜は気に入り過ぎてテイクアウトしたぐらいおすすめ!

ほかにも“裏メニュー”をお得に食べられる店があり、たとえば四川料理の名店「重慶飯店本館」では共同開発した日本初の中華サ飯コース料理(要予約)も楽しめる。もちろん、好きな店に行くのもアリ。サウナ後はどういうわけかおなかが空く。そして、やたらとおいしく感じる。そんなときにこれだけ選びたい放題の立地もなかなかない。

周辺には横浜スタジアム、山下公園、横浜マリンタワーなどなど、観光スポットも多く、ショッピングを楽しめる施設も充実。サウナと合わせて横浜の魅力を1日かけて楽しむのがおすすめ。近くにはホテルも多いので、ホテルスイーツなどをサ飯にするのもいいかも。

とにかく、この雰囲気と街並みでサウナだけではないサウナの魅力を実感できる「ハレタビ」でのサ活。サウナだけでは飽き足らないという欲張りさんも、選択肢が多くて迷ってしまうこと間違いなし。サウナのためだけに足を運ぶのではなく、横浜を楽しむ中にサウナを取り込むという、新しい感覚のサウナ。ぜひカップルでも友達でも気の合う人と一緒に横浜サウナを楽しんでみて!






取材・文=岡部礼子

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