女魔王を殺しにきた勇者→まさかの一目惚れにパーティー崩壊?小学生男子のように照れる勇者と、ツンデレムーブを見せる女魔王【作者インタビュー】

  • 2025年5月9日
  • Walkerplus

「恋する最終決戦」
「恋する最終決戦」 / 作:矢尾いっちょ(@1203Yao)

世界をおびやかす魔王と、それを討とうとする勇者。宿敵同士が相まみえる最初で最後の決戦で、もしお互いが“ひとめぼれ”してしまったら――!?

矢尾いっちょ(@1203Yao)さんの創作漫画「恋する最終決戦」は、勇者と魔王のラストバトルという王道展開をラブコメとして描いた短編作品だ。戦う直前までの殺伐とした雰囲気はどこへやら、勇者は小学生男子のような強がりで照れ隠し、かたや魔王は「仲良くしてやってもいいけど!?」とツンデレムーブを見せる…。お似合いな二人と、仲間や魔王の側近による冷静なツッコミやサポートも含め、掛け合いが笑えるラブコメとなっている。

2023年10月、Xに投稿された際には8000件を超える「いいね」とともに、読者から「ツッコミがフル渋滞しまくり」「終始甘々で良き」と反響を集めた同作。「痩せれませんよ?もちやさん」や「どっちかわからないクラスメイト」など、現代を舞台にした作品が多い作者の矢尾いっちょさんに、ファンタジー短編を描いたきっかけや挑戦について話を訊いた。

■作者自身の挑戦。これまでと違う作風で見えた境地や本作でのこだわり
「恋する最終決戦」(01)
「恋する最終決戦」(01) / 作:矢尾いっちょ(@1203Yao)

「恋する最終決戦」(02)
「恋する最終決戦」(02) / 作:矢尾いっちょ(@1203Yao)

「恋する最終決戦」(03)
「恋する最終決戦」(03) / 作:矢尾いっちょ(@1203Yao)

これまで、目新しいキャラや設定など斬新なアイデアをもとに作品をつくることが多かったという矢尾さん。本作「恋する最終決戦」では、あえて「勇者と魔王」という王道の設定にすることで、「いかにキャラクターの魅力で勝負できるか」といった矢尾さん自身の挑戦でもあったようだ。

矢尾さんは「ある種の縛りを設けたおかげでアイデアだけに頼るのではなくセリフの掛け合いやキャラの動かし方に僕の『らしさ』をだせるようシナリオ作りに向き合うことができ、漫画制作の基本に改めて向き合ういいきっかけになりました」と振り返る。

本作のキャラクターデザインにあたり、魔王のビジュアルにはかなり気を使ったそうで、歴代キャラの中でも断トツに時間がかかったという。また、キャラクターの行動に違和感や不自然をなくし、そのうえで考えうる限り一番魅力的に映るように動かすことを心がけているという矢尾さん。

「今作の最後、魔王が勇者の提案にうなずくシーンも、最初はもう少し意地のはった物言いを予定していました。でも最後のシーンまでシナリオをつめた際に『もっと素直な反応でもいいかな?だったら思い切ってデフォルメで描いてみよう』といった形で落ち着きました」と、ラストシーンの制作秘話についても教えてくれた。

これまで現代を舞台にした作品が多かった矢尾さんにとって、勇者と魔王が剣を交えるシーンは思い切って挑戦したシーンだという。普段描きなれてる世界観からかけ離れたモノだったため、上手く描ける自信はなかったものの、「アクションのある漫画も今後はより積極的に挑戦し、自身の表現により多くの幅を持たせることができればと思っています」と、今後の意気込みについても話してくれた。

取材協力:矢尾いっちょ(@1203Yao)

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