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前線の活動が活発 長野県南部を中心に過去の記録を上回る大雨の恐れ 大雨災害に警戒

  • 2023年6月2日
  • tenki.jp

日本気象協会の予想では、あす3日午前9時までの24時間で、長野県南部を中心に、過去の記録を上回る大雨になり、甚大な災害が発生する恐れが高まっています。大雨災害に警戒が必要です。

長野県南部を中心に記録的な大雨の恐れ

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本州付近に停滞する前線に向かって、南から非常に暖かく湿った空気が流れ込んでおり、前線の活動が活発になっています。あす3日にかけて、台風2号が日本の南を進むでしょう。前線の活動が活発な状態が続きます。

一番上の図は、3日午前9時までに、その地域で過去最も多く降った雨量との比較(右・既往最大比)です。

長野県南部では、あす3日正午までの24時間降水量は、多い所で200ミリの予想です。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

日本気象協会の予想では、あす3日午前9時までの24時間で、長野県南部を中心に、過去の記録の150%を超える大雨が予想されている地域もあります。

既往最大比が100%前後に達すると甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えてくると人的被害の発生確率が急増するという研究成果があります。

2014年7月9日、長野県南木曽町で1時間に70.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。南木曽町読書で、土砂災害が発生し、死者が出るなど人的被害も発生しました。この時も、台風8号が九州の西を進み、本州付近に停滞する前線の活動が活発になっていました。

関東なども雨雲が発達する予想

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近畿から東海、甲信では、あす3日明け方にかけて、発達した雨雲がかかるでしょう。関東では、今夜(2日)からあす午前中にかけて、雨雲が発達する見込みです。
線状降水帯が発生し、大雨災害の危険が急激に高まる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒して下さい。

台風の大雨 土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

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