盛岡のカフェで「旧町名と伝統菓子」の展示 紺スタに合わせ、地図の展示も

  • 2025年5月8日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 盛岡の古い町名と伝統菓子に焦点を当てたギャラリー展「あの町、この味:旧町名と盛岡菓子展」が現在、「AZLM CONNECTED CAFE manorda(マノルダ)いわて店」(盛岡市中央通1)で開催されている。(盛岡経済新聞)

 5月25日まで開催されている「第13回紺屋町かいわいスタンプラリー もりおか中津川まち歩きスタンプラリー(紺スタ)」に合わせた企画。同店は2023年からスタンプ施設として参加し、店内のギャラリースペースを活用した関連展示を行っている。

 今年の紺スタは「地図と旧町名」をテーマに、地図を見て歩きながら、市内中心部に残る古くからの町名と歴史を学ぶことができる内容となっている。展示もスタンプラリーのテーマに合わせ、市民団体「文化地層研究会」が製作した「城下町盛岡旧町名とべんじぇもの探求地図」などを展示する。

 「べんじぇもの」は盛岡の方言で、米粉に水を加えながら練って作る餅菓子類のことを指す。市内で親しまれている「しょうゆだんご」「お茶餅」「ゆべし」が代表的な「べんじぇもの」として知られる。「城下町盛岡旧町名とべんじぇもの探求地図」には、市内中心部の旧町名と「べんじぇもの」を扱う店の情報が記載されている。

 展示を担当する地域商社「manorda(マノルダ)いわて」の田幸初葉さんは「紺スタのテーマに合わせた展示のアイデアを考える中で、城下町盛岡旧町名とべんじぇもの探求地図のことを知り、これしかないと思った。地図をじっくり見て自分の住んでいる場所や目的地の旧町名を探してみてもらいたい」と話す。

 展示スペースには盛岡の町名やお菓子に関するクイズのほか、盛岡の土産品の統一ブランド「もりおかおみやげプロジェクト『MOYANE(モヤーネ)』」について紹介するパネルを掲示。同プロジェクトでは盛岡の伝統菓子や工芸品のリブランディングにも取り組み、事業者の盛り上げにもつなげている。

 「城下町盛岡旧町名とべんじぇもの探求地図は古い地図なので、もうなくなってしまった店の名前が載っている。べんじぇものを含め、盛岡の伝統菓子は事業継承が課題になっていることも知ってもらえれば」と田幸さん。「スタンプラリーを通じた街歩きをきっかけに、盛岡のおいしいもののこと、地域に根付く町名の歴史に触れてもらいたい。スタンプラリーの中間地点にしやすい場所なので、休憩がてら立ち寄って」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。5月23日まで。

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