
100年後の未来? / 画像提供:(C)くさかべゆうへい
SFの世界で「人工冬眠」と呼ばれる「コールドスリープ」は、人体を低温状態に保つ装置のこと。延命措置や臓器保存の手段として、研究が進んでいる分野でもある。現代の文化を未来に伝えるプロジェクトを立ち上げ、100年後に目醒めるカプセルに搭乗した調査員を描いたギャグ漫画家くさかべゆうへい(@bakasakuiheuyu)さんがX(旧:Twitter)で投稿した「不眠のあなたへ」に読者から多くの反響が集まっている。
■未来に行く話かと思ったら全然行けてない話
不眠のあなたへ1 / 画像提供:(C)くさかべゆうへい
不眠のあなたへ2 / 画像提供:(C)くさかべゆうへい
不眠のあなたへ3 / 画像提供:(C)くさかべゆうへい
本作「不眠のあなたへ」は、現代の文化を100年後の未来に伝えるため、人体を急速冷凍し、老化することなく未来まで眠ってしまえる装置「コールドスリープ」に搭乗する研究員を描くギャグ漫画だ。搭乗後1時間で冷凍睡眠状態に入るはずが、眠れず、結局100年後に行けないというストーリー。
本作を描いたきっかけについて、作者のくさかべゆうへいさんは「少年サンデー増刊の少年サンデーS(スーパー)という雑誌で、毎月テーマに合わせて8ページの読み切りを描く企画がありました。この読み切りが載った回が『100年後』というテーマだったので、そこから連想して『未来に行く話かと思ったら全然行けてない話』にしようと思って描きました」と話す。
また、くさかべさんにこだわったポイントについて聞くと「8ページしかないので、とにかくインパクトを残すことを意識してキャラクターのリアクションを描きました。冷静なキャラが徐々にパニックになっていく感じもおもしろいな、と思って意識して描きました」と短編漫画ならではの工夫を教えてくれた。
最後に「過去に描いた読み切りをX(旧:Twitter)で公開しているので、この記事やそこから僕を知ってくださった方は、今連載している『白山と三田さん』をぜひ読んでもらえるとうれしいです」と読者にメッセージを寄せたくさかべさん。本作「不眠のあなたへ」について「ツッコミが不在のギャグというところは今も変わらない」と話す。ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:くさかべゆうへい(@bakasakuiheuyu)
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