燃えている上に薪をのせていく
点火は、奥の新聞紙に確実に。新聞紙を縒(よ)って点火棒として使っても良いでしょう。一度点火したら、やたらに触らず見守り、焚きつけにしっかり着火するのを確かめます。
燃え始めたら、焚きつけの燃え残りの部分を拾ってていねいに燃えている上にのせながら、細薪にしっかり着火させます。一度燃えた経験のある焚きつけ(薪)は、必ず燃える信頼できる薪材です。
細薪がよく燃えていれば、中くらいの薪を加え、さらに太い薪を加え、必要な大きさまで火を育てます。
火を維持する
見守りすぎないように
火を維持することも大切な技術です。必要な火力や明るさ、暖かさを得られるように、火力があるうちに次の薪を足します。
火が大きく成りすぎないように気をつけましょう。
燃えかすが残らないように、最後は全て灰になっていると美しいのです。
経験を重ねて「焚き火師」をめざしましょう。
火を復元させる
炊事に夢中になっているうちに火が落ちてしまうこともあります。そんな時のために、少々の焚きつけをとっておくといいでしょう。少しでも赤い熾(お)き火が残っていれば、小さな熾きを集めた上に焚きつけをそっとのせて、細く優しく長く吹いてあげましょう。(うちわでやたらバタバタしたり、すっかりあきらめて新聞紙を入れたりしなくても大丈夫!)
忘れてはいけないこんなこと
- 服装・・・綿の長袖長ズボンを基本に、帽子、綿100㌫の軍手(または皮手袋)で火にのぞみましょう。雨の時にやむなく雨具を着用することもありますが、特にポンチョや上着の裾には気をつけたいです。
- 装備・・・ライター、防火消火バケツ、乾いた新聞紙、薪、ナタ
- 下地・・・下が湿っていれば湿気をさえぎるために薪や新聞紙やダンボールを最小限に敷きましょう。
- 火の大きさを決める・・・どのくらいの火力が必要かにより、火の大きさを決め、イメージとおりの火になるようコントロールしましょう。
- 細かい作業や着火時は手袋を外す・・・何が何でも手袋をしてなくてはならないわけではないのです。焚きつけを組む時やライターなどで着火する時は手袋を外してていねいに仕事をしましょう。
(2005.11.3更新)
著者プロフィール
伊藤 光太郎(いとうこうたろう)
1960年代東京新宿に生まれる。小4〜少年時代、神奈川でクワガタ採集・川遊び・木の上の基地作り(ツリーハウスではない)・ヤブこぎ・犬ぞり(老犬シロー一匹ではそりは動かず失敗)など特訓し、現在に至る。現在、埼玉にキャンプ場を開き野外教育キャンプを主催する。DOL番頭。