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(Boulder)vol.17 金メダリストが創ったロードレース“ボルダーボールダー”

  • 2012年7月1日

オリンピック金メダリスト フランク・ショーター氏に聞く

今年のボルダーボールダーでのフランクさん
今年のボルダーボールダーでのフランクさん
フランク氏にとって、ボルダーボールダーという大会が意味するものは?
フランク・ショーター(以下FS):「現役時代、この街のコミュニティから受けた温かいサポートへの恩返しをしたかった。こうして大会運営を続けているうちに我々主催側のスタッフもまた、この街のコミュニティの一員になることができるのです」

この大会で一番気に入っている特徴は?
FS:「どんなタイムの人でもランナーとして楽しく走ることができる点です。戦没者記念日に行うのもアメリカ国民としては意味深いものです」


オリンピック金メダリスト フランク・ショーター氏に聞く
オリンピック金メダリスト フランク・ショーター氏に聞く
なぜボールダーの地を開催場所に選んだのですか?
FS:「ボールダーは頑張っている人、より良くなりたいと思う人たちに対してとても協力的な街だからです。特定の文化に支配されることなく、この地の学校もビジネスコミュニティも、そしてグラノーラバーを食べるのが好きなヒッピーたちも全ての人がこの街に励まされ、そしてサポートされているのです」

来年は35周年を迎えるこの大会の未来展望をお聞かせください。
FS:「そこにある変化と更なるランナーたちの体験向上について常に気を配り、私たちは毎年大会がより良いものに発展するよう努めています。例えばエリートレースのチーム定義については見直す必要があるかもしれません。来年は35周年を迎えますのでレースの歴史を振り返る回顧展を実施できたらと思っています」

これから参加を考えている世界中の市民ランナーのみなさんへ一言。
FS:「これからも少しでも参加しやすく常にランナーたちが感動と驚きを得られるような大会づくりを行っていきたいと思います」


オリンピック金メダリスト フランク・ショーター氏に聞く
オリンピック金メダリスト フランク・ショーター氏に聞く
日本のランニングシーンについてどう思われますか?
FS:「日本とアメリカの市民ランナーはとても似ていると思います。多くの人が健康のためや社会貢献(チャリティー)のために参加しています。もはやどんなに早いペースで走るかということは問題にされなくなりつつあります。個人的にはプロもアマチュアも垣根なく、ただ純粋にランニングブームの到来を楽しみながらいつも最高のスタートを切ることができればいいなと思います。その心は練習を長続きさせますし、レベルがどうのという問題も無意味にします。また、日本の女子プロ選手の活躍ぶりには目を見張ります。女性は自らのゴールを追求することへ人生をささげて専念する力に優れているのだと思います。女性ランナーばかりを褒めてしまいましたが、もちろんその限りではありません。私が尊敬する瀬古利彦選手、中山竹通選手、宗茂、宗猛選手兄弟、宇佐美彰朗選手、君原健二選手、そしてその他の偉大なランナーは日本マラソンの歴史そのものです」

レース前の恐怖を克服する秘訣を教えてください。
FS:「とにかく何がこれから起こるのかを見つめよう、そう思うようにしています。大きな大会を前に尻窄まりする思いの時は、みな同じように緊張しているんだ、そして緊張することは正常なことなのだ、と自分に言い聞かせ自信を持たせるように練習してきました。それが済めば後はスタートの銃声とともに走り出し、そしてその先に何が起こるか見つけに行くだけです」


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