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Vol.18 HAPPYの連鎖でココロもカラダも地球もみんながハッピー
LOHASコンシェルジェ 今川智映子さん

  • 2011年1月8日

地球とスキンシップ

ホストファミリー
自然の素晴らしさを教えてくれたホストファミリー
庭
カンガルーもやってくるホームステイ先の庭
 噂には聞いていましたが、オーストラリアには本当にハダシで歩いている人がいます。私も真似をしてハダシで歩いてみると…土の温度や湿り具合、草の感触を自分の足の裏の皮膚全体で感じます。その開放感と気持ちのよさに驚き、すっかりハダシが気に入ってしまいました。ハダシで歩くことで“地球の肌と直接触れ合う”ことができたのです。普段ハイヒールでカツカツとコンクリートの上を歩いていた私が、ぐっと地球に近づき、地球を愛おしく感じる瞬間でもありました。
 さらに田舎では雨が降っていても、傘なし、ハダシの人がいます。はじめは驚きましたが「これも日本じゃできない」と思い、また真似をしてみました。バケツをひっくり返したような大雨を頭から浴びるという経験は、気持ちがいいという表現を通り越して、不思議と嬉しいと感じるものでした。太古の昔から自然の恵みである雨に喜んできた”地球に住む生命”として、そう思ったのかもしれません。
 私の人生観は、このオーストラリア滞在ですっかり変わりました。ビジネスに役立つ英語と資格を取得することを目的に行ったのですが、結果的に得たものは「私たちは地球の生物の一つであり、この素晴らしい自然を大事に残していかなくては」という地球を慈しむ気持ちでした。


LOHASを伝える 〜 今の立場を活かした情報発信

カンガルー島
南極からの風で削られたカンガルー島のリマーカブルロック
 都会暮らしの忙しさで、せっかくオーストラリアで芽生えた“自然を愛する心”を持つ余裕もなくなっていましたが、体調を崩したことが生活を見直すきっかけとなりました。自分のためにも地球のためにもなる“LOHAS”。こんなにスッと受け入れられ、たくさんの人に伝えたいと思った考え方は初めてでした。そして、だんだんこのLOHASを「一人でも多くの人、とりわけ自分と同じ東京のOLに伝えていきたい」と思うようになりました。
 人に伝えるためにまずはきちんとLOHASを知ろうと思い、2006年に「LOHASコンシェルジェ」の資格を取得しました。資格を取るために通っていたLOHASアカデミーはLOHASをビジネスとして取り組んでいる人が多く受講されており、自分のように消費者側の受講者は少ない状況でした。それならば逆にLOHAS消費者の一つのカテゴリである「OL」という立場を活かして自らLOHAS を実践し、その体験を元に“東京で働くOLが実現可能なLOHAS” をブログで綴って伝えていこうと考えたのです。
 ブログには当時としてはまだ珍しかったMyバッグやMy箸の記事などからはじまり、LOHASをコンセプトにした生活の中から気づいた、東京のOLが実践できる小さな生活アイデアやLOHASなイベント、ショップ、レストラン等も紹介するようになりました。田舎暮らしやセレブではなく、等身大のOLとして簡単に出来ることを少しずつ書くことにしたのです。

社内報に
LOHASコンシェルジェの活動が社内報に掲載される
 「自分が学んだLOHASの知識を自分だけが知っているのはもったいないので、書いておこう」と思ってはじめたブログですが、このブログがきっかけで活動の場がどんどん広がっています。LOHAS関係の雑誌やサイトにコメントを出させて頂いたりすることも増えてきましたが、今勤めている会社の社内報に掲載して頂いたり、若手ビジネスマン向けのTVに出演させて頂いたりすることで、それまで関心のなかった方たちにLOHASを知って頂くことに、とても充実感を覚えます。
 ブログを始めて3年たった今年の春には出版社からお声がかかり、ブログ本 を出版させて頂きました。パソコンで検索しないとブログには辿り着きませんが、本なら本屋で偶然に見つけて手にとって頂けることもあると思います。たくさんの方に、LOHASを知ってもらい、「カラダとココロとチキュウに優しい生き方」をするきっかけとなれば本当に嬉しいことで、「LOHASという素敵なライフスタイルを、たくさんの人に伝えたい」という夢に、また一歩近づけた気がします。


HAPPY LOHAS

ブログ本
出版されたブログ本
 私が体調を崩し、気持ちも塞ぎがちになっていたところから立ち直れたのもまた、LOHAS のおかげでした。当時マイナス思考になりがちだった私は、電気をこまめに消したり、ゴミを分別する度に「私って地球に優しいなぁ〜」とLOHASな自分を褒めてあげることで、少しずつ自分をHAPPYな気分に変えていきました。こうやってHAPPY な気分になった私は、気がつくと自然と周りの人を褒めることも多くなっていました。そうすると周りの人からも褒められることが多くなり…、どんどんHAPPYの連鎖が起こるようになっていたのです。私達が地球を大切にする思いや行動もきっと地球に伝わり、地球は私たちに自然の恵みを与え続けてくれることでしょう。この経験から気がついたことは、「自分がHAPPY」になったら「他の人のHAPPY」、そして「地球のHAPPY」も考えられる余裕が出てくること。これが私が伝えていきたい「HAPPY LOHAS」です。
 3年前「10年後、ロハスが当たり前の世の中にしたい」という大きな夢を持っていましたが、昨今のエコブームであっという間に地球を大切にする考え方が浸透したように思います。今後の活動としてはプチセミナーや商品アドバイザー的なことが出来ればと思っています。但しあくまで“都会で働くOL”という等身大の視点を活かしたいので、これからも本業としての「仕事」と「LOHASコンシェルジェ」のワークライフバランスを保ちながら活動したいと思っています。そして、生涯のライフワークとしてエコ、LOHASだけではなく、みんなが優しい気持ちになれる“HAPPY LOHAS”を伝えていきたいと思います。


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