サイト内
ウェブ

Vol.26 金井徹さん
生物のチカラが環境問題 解決の切り札!

  • 2015年4月22日

昆虫のチカラで家畜排泄物問題の解決を

耕作地
環境ビオスコンポストで生産された キトサンが豊富な有機肥料
環境ビオスコンポストで生産された キトサンが豊富な有機肥料
 畜産農業の大型化や近代化が進むなか、家畜排泄物の処理問題は深刻化してきています。最近では畜産農家の近辺にも住宅地が迫り、「悪臭」「河川・地下水の水質汚濁」「温室効果ガスの増大」など社会問題化してきています。
 昔から家畜排泄物は農家にとって貴重な資源でしたが、畜産と耕種の循環は有効に機能せず有機物は上手く活用されていません。
 昆虫を活用して家畜排泄物から有機肥料と飼料を生産するズーコンポストは、農商工連携事業にも認定されていますが普及が進んでいません。そこで金井さんは、それをもっと利用しやすいようにパッケージ化して『環境ビオスコンポスト』として販売することにしたのです。

 『環境ビオスコンポスト』は、昆虫(特殊なイエバエの幼虫)のチカラで、畜糞を7日間という短期間で処理し、有機肥料と有機飼料を生産することができるのです。自然界の生物の習性を活かした技術であり、自然循環型の製品生産です。
 昆虫の持つ酵素による変換機能を活用して生産された有機質肥料は、肥料に天然のキトサンが含まれ、窒素分が少なく硝酸塩濃度が低い野菜の栽培ができるというのです。
 幼虫はキトサン、抗菌ペプチドなど貴重な成分が多く含まれ飼料分野をはじめ医学、薬学化粧品の分野でも実用化され将来性が期待されています。

 生ごみや畜糞の「REFUSEとREDUCE (やめる、減らす)」に生物のチカラを借りてみませんか?生物のチカラによる「生ごみ処理」と「畜糞処理」の普及を図っている金井さんの挑戦は続きます。

 

 

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。