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第27回 美肌研究家/白河三來さん
ホリスティック・ビューティーを目指して

  • 2013年1月17日
美肌研究家/白河三來さん

美肌研究家/白河三來さん

Profile
光塩女子学院初等科・中等科・高等科を経て、東京学芸大学教育学部を卒業。美肌研究家。アンチエイジング・コンシェルジュ。美顔率インストラクター。健康医療コーディネーター。セミナー・プロデューサー。NPO法人抗加齢食普及協会理事。2005年、オリジナルの美容法「卵白洗顔」が雑誌に掲載され、即効性のある美容法として大反響を得る。自らも50代なのに肌年齢20代と診断され、効果を実証。公式ブログ「奇跡の美肌」で人気ブロガーに。「薬を使わず健康になる、化粧品に頼らず美しくなる」をコンセプトに美容健康セミナーをプロデュース。
現在、NHKカルチャーセンターを中心に、セミナー、雑誌、TVなどで活躍中。著者に『いくつになっても30代の美しさを保つ方法』(中経出版)、『卵白洗顔 1日15円*魔法の美肌術』(双葉社)がある。また、恋もキレイも手に入れたい女性のためのサイト「恋愛ユニバーシティー」に講師としてコラムを連載中。

 

 各地で「卵白洗顔」を中心とした美容術のセミナーを開催されている白河三來さん。「薬を使わず健康になる、化粧品に頼らず美しくなる」というコンセプトのセミナーを始められたのはなぜか?の問いに「自然治癒力の素晴らしさに興味を持ち、ホリスティック医療を広めていきたい…そこに至る背景には3つの理由」があるという。その背景や魔法の美肌術とは……早速伺ってみましょう。

 

西洋医学への疑問とホリスティック医療

薬を使わず健康になる、化粧品に頼らず美しくなる」というコンセプトのセミナーを始められたのはなぜですか?

西洋医学への疑問とホリスティック医療

西洋医学への疑問とホリスティック医療

 それはアンドルー・ワイル氏の著書で出会った自然治癒力の素晴らしさに興味を持ち、ホリスティック医療を広めていきたいという気持ちがあったからで、そこに至るまでの背景には3つの理由があります。1.息子の出産をきっかけに医療介入に疑問を抱いたこと 2.手術以外ないと言われた心臓病が民間療法で治ってしまったこと 3.妹の難病と自殺によって西洋医学に懐疑的になったことです。
 一つ目の出産ですが、私は「お産は自然なこと。だから、医療の手を借りる必要はない。できれば、病院ではなく、助産院で出産したい」と考えました。医療介入によるさまざまな出産時のトラブルや心ない医療者による悲しい出産体験などについて聞いていたからです。「できるだけナチュラルなお産がしたい」と思い、妊娠中に産後の授乳や育児のことなど自分なりに十数冊の本を読んで勉強し、当時はまだめずらしかったバースプランを作りました。
 その内容は「(1)剃毛・浣腸・会陰切開はしない。(2)陣痛促進剤は使わない。(3)分娩監視装置はつけない。(4)仰向けで出産しない。(5)立ち会い出産希望(6)赤ちゃんが飲み込んだ羊水は、カテーテルを使わず自然に排出させる(7)出産後すぐに初乳を与える。(8)母子同室(9)母乳保育希望(10)布オムツ希望」などです。特に(1)の剃毛・浣腸・会陰切開などは、WHOが1985年に出した「出産科学技術についての勧告」で「必要がない」と明言されているにもかかわらず、いまだにルーティン処置として行われています。
 1996年当時、助産院はそうそうあるものではなく、私のバースプランを受け入れてくれる病院を探せばよいと思っていました。探し始めてすぐに、自宅近 くに助産院が見つかり、入院中の食事もすべて助産師さんの手作りという、まるで里帰り出産のような環境で無事自然分娩することができました。おかげで息子は免疫力が高いのか、16歳の今になるまで、熱を出したことも吐き戻したことも3回くらいしかないという健康体に育ちました。また、このバースプランがきっかけで、「いいお産の日」というイベントに司会者として参加することになり、お産をめぐるさまざまな医療過誤の問題に向かい合って来たことが私のベースになっています。そして、それが予防接種をできるだけ打たせないという選択にもつながっていきました。

 

 

二つ目の「手術する以外ないと言われた心臓病」が民間療法で治ってしまったのですか?

 

白河さん主催のスティーブン・ヘインズの「スタイリッシュ・ウォーキング」参加のみなさんと
白河さん主催のスティーブン・ヘインズの「スタイリッシュ・ウォーキング」参加のみなさんと
 44歳のある日、駅の階段を上っている途中で、急に息苦しくなり階段を上ることができなくなりました。まるで背中に重い砂袋でも背負っているかのような感覚なのです。布団の上げ下げも苦しいし、ドライヤーをかけるのにも腕に血液が回らなくてつらい。突然の体調の変化に原因もわからずにいたところ、知人で狭心症の方が「それは心臓病だから、すぐに循環器系の病院に行くように」とアドバイスしてくださったのです。すぐに心電図、さらにホルター心電図を取ると、完全房室ブロックという心臓病で、脈が1分間に40しかないことがわかりました。これは、心臓の拍動を作る電気信号が隣の心室に伝わらないことから脈拍が増えない病気で、治療法はペースメーカー手術しかないと言われました。かかりつけ医の紹介で女子医大病院に行きましたが、そこでも同じ診断でした。仕方なく手術日の予約をして帰りましたが、母に「体にメスを入れるなんて…」と嘆かれました。
 ところがこの病名を知った知人が、「それは民間療法で絶対直せるから、よい治療法を紹介してあげる」というのです。それは神田にある「快磁効」という磁石を使った施術を行う治療院で、半信半疑で伺ったのですが、1回の治療でなんだか体が軽くなったように感じました。そして約3週間後、手術前の検査のため女子医大に行って検査をすると、以前のような苦しさがありません。臨床検査師も首をひねっています。なんとすべての数値が健常者の数値に戻っていたのです。これには、大学病院の先生も説明のしようがなく困っていました。磁石の治療法のことを話すと迷信だと言わんばかり。かかりつけ医の先生も「う〜ん、女性の場合は血行が良くなるといろいろな症状がよくなることがあるから」としか説明できませんでした。
 この体験から、私は「西洋医学以外にも治療の選択肢はある。自分がよく見極めて、自分で選ぶことが大切なのだ」と考えるようになったのです。そして、人間の体はホメオスタシス(恒常性)や自然治癒力を持っていて、体が本来の働きを取り戻すように仕向けてさえやれば、健康になることができるのだと知りました。

 

 

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