熱帯の雰囲気を漂わせる観葉植物ガジュマル。
沖縄などでよく見かける木ですが、実は家庭でも簡単に育てる事ができます。
その気になる生態と観葉植物としての育て方を紹介していきます。
ガジュマルはクワ科のなかまの植物で、沖縄から台湾、東南アジアなどでみられる樹木です。
他の物に巻きつくように成長し、根はアスファルトなどを貫いて成長する事ができます。
自然界では高さが20メートルを超えるものもいます。
沖縄では生垣や防砂林などに利用され、実は野生動物の貴重な食料となります。
沖縄そばの材料としても使われる、沖縄の自然にも文化にも根付いた植物です。
ガジュマルの特徴といえば、太く大きな根です。
この、木の幹からたくさん伸びる根を気根といいます。
気根は、空気を取り込むのを助けたり、支柱として木を支える役割があります。
気根があるおかげでガジュマルは生命力が高く、風水などでは生命力の象徴として用いられます。
ガジュマルは日光が好きなので、光を充分に当てます。
水やりは夏場はたっぷりと与え、冬場は乾き気味に管理します。
冬場は低温を避けるために室内で管理します。
ガジュマルは成長が早い植物なので、鉢が窮屈になったら植え替えを行います。
時期としては5から7月がベストです。
その際、土は水はけのいいものを選んで使います。
余分な根は、植え替える前にカットしてください。
増やす場合は挿し木を行います。葉を2から3枚付けた枝を切り落とし、土に刺しておくと発芽します。
一見育てるのが難しそうなガジュマルですが、実はそんなに難しくありません。
沖縄では精霊が宿るとされている聖なる木、ガジュマルをぜひ育ててみて下さい。
※トップ画像はPhoto by あずきまめさん@GreenSnap