肉団子、ソース、そして蛇腹を入れてオーブンで焼いたハッセルバックスポテト。
北欧を旅された人からよく聞くのが、外食費が高い!ということ。確かに日本と比較すると、外食費は税金の関係もあって比較的高めです。ただし、食材について言うと、ここ最近の食材費高騰があったとはいえ日本に比べるとほとんど主要なものを安く購入することができます。例えば、米、ジャガイモ、ニンジン、小麦粉、バター、生クリームなどは日本の数分の1の価格。私自身も日本では高くて頻繁に使うことが出来なかったバター・生クリーム料理を食べ過ぎて、最初の一年で日本から持ってきたボトム類が入らなくなってしまいました。
ただ、今や資本主義の波が訪れた(と私は勝手に思っている)スウェーデンでは色んな種類の野菜が一年中スーパーで買えるようになりました。それでも日本に比べるとやはり旬のものの扱いが主で、季節をはずすと売ってないこともあり、旬以外の野菜などはもちろん値段が高くなります。そのため、日本のように野菜をふんだんに使った料理は少なく、特に冬になると極端に野菜の数が減ります。ほとんどのものが輸入に頼らざるを得なくなるため値段は高くなる一方、味は落ちます。スウェーデンに視察でやってきた日本人グループの方とお話した時には、ホテルの朝食にあまりにも野菜が出ないので、スウェーデンでは野菜は食べないんですか?と聞かれたこともありました。ホテルの朝食でさえ野菜不足に感じられるぐらいですから、一般の家庭は押して知るべしです。
国の多くの部分が海岸線であるスウェーデンは、その地理的条件からお魚をたくさん食べるように思われる方もいるかもしれません。もちろん地域性もあり西海岸のヨーテボリなどでは魚が良く食べられていますが、私の住むルンドでは、手に入る魚のバリエーションが少なく、よく食べられる魚といったらサーモン、タラそしてニシンぐらいでしょうか。また、販売も全てのスーパーに魚コーナーがあるわけではなく、市場にも毎日魚のワゴン車がやってくるわけではありません。値段については高くて買えないという程ではありませんが、やはり日本ほどは需要が多くないためか、比較的高めです。
魚(タラ)、そしてハッセルバックスポテト。
魚のグラタン。(焼く前ですが)
自分達はよく魚を食べる国民だと主張するスウェーデン人もいますが、日本の魚屋で取り扱われる魚の種類、そして食卓に並ぶ魚料理をみたら、きっと驚くだろうと思います。