スウェーデンのスーパーに足を踏み入れると、一見、日本と変わらぬ普通のスーパー。だけど中に入ってみると、謎の大きな機械や、野菜売り場、フルーツの売り場ではトマトやリンゴが山積みです。
今回は、スウェーデンでは知らない人はいない大手スーパーマーケット“ICA”を例に、スウェーデンでは当たり前のデポジット制度やばら売りについてご紹介します。
日本でも大手スーパーなどでプライベートブランド商品が展開されていますが、ここスウェーデンでは、17年前からスーパーが環境に配慮したプライベートブランド商品を展開しています。
大手スーパーチェーンのICAを例にとって見ると、最近発売開始された“I Love ECOブランド”は小麦粉やコーヒー、果てはトルティーヤチップスや柔軟材といった商品まであり、環境に配慮した製品かそうでない製品なのかが一目でわかるようになっています。
![]() I Love Ecoごま ![]() I Love Ecoカカオ ![]() I Love Ecoオートミール ![]() I Love Eco小麦粉 |
ICAの別のオリジナルブランドSkonaのトイレットペーパー。輸送を効果的にするように芯がつぶれているもの。環境マーク付き
でも実際の所、それまで普通の野菜・フルーツは量り売りシステムなのに、この“I love ECOブランド”の野菜やフルーツはパック詰めなのです。わたしは食べ残しや無駄のない量り売り大賛成派なので、コンセプトはとてもいいと思うのですが、どうしても包装が無駄な気がしてしまい、やっぱり量り売りの売り場に足を運んでしまいます。これ以外にもSvanen(スヴァーネン:持続可能な社会と消費活動を目指すマーク。原材料からゴミになるまでの全ての過程で環境に対する影響を考慮された商品)、Bra miljoval(ブラ・ミリヨーヴァル)やKRAV(クラーヴ:環境にやさしく道徳にかなった方法によって作られた商品)などNaturskyddsforeningen(自然保護協会)やSIS Miljomarkning(SIS環境マーク)などの団体が基準を定め、その基準をクリアする商品にだけつけられるマークがあり、消費者は自分がどのような商品を購入しているのか、簡単に把握できます。