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ところ変われば食も変わる 〜スウェーデンの食事情〜

  • 2009年6月4日
  • 緑のgoo編集部

スウェーデン人にアンケート

 仕事柄様々な人々と会うことができるので、彼らに食に関する簡単なアンケートを実施してみました。下は10代の若者から上は65歳以上のリタイア組まで約20名の方が答えてくれました。

最初の質問は「好きなスウェーデン料理は?」

Matjessill(ニシンの酢漬け)と新ジャガ
夏至祭食事より。皆が待ち焦がれる夏至祭のときだけに食べるMatjessill(ニシンの酢漬け)と新ジャガ。
 この質問に対する答えで多かったのは、Sill(ニシンの酢漬け)。これはスウェーデンの祝日には必ずテーブルに並ぶ料理で、ホテルの朝食にも良く並んでいるので食べたことがある人もいるかもしれません。色んな種類があり、お刺身が食べれないスウェーデンでは、たまに私も酒の肴にしています。


肉団子、茹でたジャガイモ、ソース
肉団子、茹でたジャガイモ、ソースが基本。
 つぎに多かったのはジャガイモ。アンケートを行ったのは5月上旬で新ジャガの季節でした。確かに新ジャガは美味しいとは思いますが、好きなスウェーデン料理の中に出てくるところがスウェーデン人らしいですね。
 そしてIKEAでも人気のトップメニュー、子供達にも大人気の肉団子。中には肉団子とジャガイモときちんと書いている人もいます。


バーベキュー
この時期猫も杓子もバーベキュー。この日はハンバーガーを焼きました。
 その次はバーベキュー。確かにこの時期、通りを歩いているとどこからかバーベキューの炭の匂いと肉の匂いがしてくるほどバーベキュー好きなスウェーデン人。この香りは9月まで毎日続くほどです。
 そしてピッティパンナというこれまたジャガイモベースの家庭料理。そしてハンバーガーやパンケーキ、そしてポテトグラタン(再びジャガイモ!)、ヤンソン氏の誘惑というジャガイモとアンチョビのグラタン等々。


ロットモス
真ん中のマッシュがロットモス。根菜類のマッシュ。
 あとはロットモスという根菜類のマッシュで肉や魚に添えられるもの。ニンジン、ジャガイモ、ルタバガ(スウェーデンカブとも呼ばれる)などを茹でてつぶしたもので昔はよく食卓に登っていたようですが、今でもファンは多いようです。
 そして魚料理(この場合はタラ、サーモンなどが人気)、キャベツのプディングやロールキャベツなどのキャベツ料理も挙がりました。


ピザ
国民食のピザ。うちではほとんど手作りですが、夕方になると通りを四角い箱を持って歩いている人をたくさん見かけます。テイクアウトのピザです。
 この質問の答えで興味深いなと思ったのは、「ピザがすきなんだけど・・」という意見です。確かにピザはスウェーデン料理ではありませんが、今となってはピザなしでは生きてはいけないんじゃないかというほど国民食になっているピザ。中でも人気はスウェーデン人が大好きなケバブ肉をピザに載せたケバブピザで、これは既にスウェーデン食といっていいでしょう。


 次の質問は「普段よく食べているものは?」

ケバブ
ピザと同じほどよく食べられるケバブ。
 上位を占めたのは、ミートボール、スパゲティミートソース、ピザ、パスタ、挽肉料理、中華料理など。時期的なものでバーベキューという答えもありました。あとはジャガイモのパンケーキ(おろしたジャガイモをフライパンで焼いたもの)、ジャガイモのスープ、パンケーキのコケモモジャム添え、チキン、サーモン、肉とジャガイモまたは魚とジャガイモ、インド料理、寿司、タコス、ラザニア、スープ、サンドイッチ。中にはパンと書いた人もいました。


 そして最後に「スウェーデン料理についてどう思うか?」

 非常にあいまいで難しい質問だったにもかかわらず多くの人が答えてくれました。答えの中には、“スウェーデン料理は重くてジャガイモを使いすぎで野菜が少ないので、アジア料理が好き”という意見もあれば、“スウェーデンの伝統料理は煮込みが多い非常に健康にいい料理です”という意見も。若干「つまらない」という意見もありましたが、多くの人が「美味しい」と書いていました。ただ「伝統的なスウェーデン料理」というものを食べている人が非常に少なくなっている状況にはかわりありません。

魚とポテトサラダ
バーベキューで焼いた魚とポテトサラダ。スウェーデンのポテトサラダは四角く切って茹でたジャガをクリームフレッシュ(サワークリームで代用化)とあえたもの。
フライドポテト
ジャガイモはかならずついてくるけど、いつも茹でジャガというわけではない。IKEAでもフライドポテトか焼きジャガか茹でジャガと選択肢がある。


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