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キャンプの恵み

Vol.148 猛暑・酷暑の自然災害に思う

  • 2018年8月15日
  • (社)日本キャンプ協会

 今年は早期に梅雨明け宣言が発表されたかと思えば、台風7号の影響で梅雨前線が再び日本列島を降下、停滞し、未曽有の災害となりました。今回の水害は数日間で年間の降水量を上回る雨が「線状降水帯」として一定の山間部に降り続け、山崩れ、河川の決壊へと繋がり激甚災害となりました。
 その反動か、災害後の日本列島は人の体温を超える猛暑が続きました。愛知県豊田市の小学校では、校外学習に出掛けた小学1年生の児童が熱中症で亡くなられた他、終業式の最中に熱中症で倒れる児童、生徒の報道が相次ぎました。その中にあって、終業式の開催の形式を温度管理の効かない体育館からエアコンの効く教室や、校内放送を利用した通常の教室開催の事例がニュースで紹介されました。
 私の住む地域では、週末の防災訓練の延期が緊急に回覧されました。災害は時期を選ばないため、この猛暑・酷暑の中での訓練は実践的ではありますが、訓練に関わる町内の年配の方々を考えると事業の延期も当然と思える次第です。防災訓練を計画した当初はこれほどの猛暑・酷暑を想定していたわけではないでしょう。自然災害ともいえるこの夏の猛暑の中、防災訓練で問われる「自助・共助・公助」の中でも、各家庭独自の「自助」を実践する機会と捉えたいものです。

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 8月に入りまだまだ猛暑・酷暑が続く中、全国高校野球選手権大会でも試合開催の時間を早めたり、試合中に水分補給の時間を取れるようにしたりするなどの対策がとられましたが、熱中症でけいれんを起こす生徒が出ています。安全に大会が運営されるよう、引き続き対策を模索してほしいものです。既に、決めたこと、決められたことを覆すことに批判的になるよりは、猛暑・酷暑に対応したことで後悔する人々が出ないようにする柔軟な組織運営を望みます。

日本キャンプ協会 専務理事 平田 裕一

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