A: 総務省の資料によると、ICT機器の使用によるCO2排出量は、何の対策も講じなければ2020年に約5100万トンになる見込みだ。しかし、省エネや節電などICTシステム自体のグリーン化(Green of ICT)を進めることで、1500万トン以上削減して約3000万トンとすることができる。具体的な取り組みとしては、サーバーの集約化、ルーターなど個々の機器における電力消費量の低減、データセンターで使用する照明や空調にかかる電力消費量の低減などがある。一方、ICTを活用したグリーン化(Green by ICT)により、CO2排出量を2020年に1万5500万トン削減できるとする推計もある。
A: 電気通信関係5団体でつくる「ICT分野におけるエコロジーガイドライン協議会」は、「ICT分野におけるエコロジーガイドライン」を策定している。2015年2月に第6版が公表された。各事業者が、サーバー・ルーターなどの装置やデータセンターサービスの調達基準を策定できるようにする評価基準を示している。また、省エネによるCO2排出削減の取り組みをチェックリストに従って自己評価し、その内容を記入、公表するための基準を示している。必須項目のすべてについて具体的な取り組みを記入すると、「エコICTマーク」を使用することが可能となる。