サイト内
ウェブ

「エコキャンプ」 詳細解説

読み:
えこきゃんぷ
英名:
Eco-Camp

キャンプとは、屋外で教育や訓練、娯楽を目的として行われる共同生活のことで、通常は1、2泊だが、数日にわたるものもある。テントの設営、食料や資材の確保、調理などを行うため、滞在する地域の自然環境に少なからず影響を与える場合がある。このため、環境に優しい「エコキャンプ」を行う人や団体が増えつつある。エコキャンプは、ちょっとした工夫次第で大人から子どもまで誰にでも実践することができる。

まず、キャンプ地へ向かう際には、決められた登山道や道路を選び、原生の植物などに負担を与えないようにする。とくに、オートキャンプ場などを利用する場合には、決められた区域以外には車を乗り入れないようにする。エコドライブをこころがけることも大事だ。炊事やキャンプファイヤーのために火をおこす場合には、着火剤を使ったり、少ない薪で灯油を使わないようにしたりして環境への負荷を少なくするように気をつける。バーベキューをする時には、できるだけ無駄を出さず、残さず食べるようにして、きちんと後片付けをしていく。

エコキャンプを行うのに最適なフィールドが、各地に整備されているエコロジーキャンプ場だ。国が「自然体験滞在拠点」として、1993年から1997年にかけて全国11カ所の国立公園や国定公園内に整備した。各キャンプ場では、自然環境に配慮した運営に努めている。利用者は、ゴミの分別徹底、ペット同伴制限、動植物や魚介類の採捕禁止など、自然環境を守るための注意事項を守らなくてはならない。

また、環境教育や自然体験などを目的に行われる宿泊型の野外教育を、エコロジーキャンプやエコキャンプと呼ぶ場合もある。全国のYMCA(キリスト教青年会)が定期的にエコキャンプを開催しているほか、キープ協会が体験型プログラムの一環として「エコロジーキャンプ」を実施している。企業や地方自治体による取り組みもある。

エコキャンプが普及する一方で、オートキャンプ場の普及などに伴い、自然環境に悪影響を与える事例が散見される。オートキャンプ場は原則としてキャンプを設営できる区画が明確で、自動車を乗り入れることができる場所も限られている。しかし、なかには違法に造成、改修されたキャンプ場もあり、事故が起きることもある。キャンプを行う時には、キャンプ場や周辺の環境、運営主体などに関する情報をよく確認して、エコキャンプの実施にこころがけることが大事だ。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。