A: パッシブハウスは、ドイツのパッシブハウス研究所が提唱したエコハウスの考え方で、同研究所による性能基準を満たすものがパッシブハウスとして認定される。環境首都として知られる同国のフライブルグ市では、住宅における省エネと省CO2を図るため、パッシブハウスの普及に官民をあげて取り組んでいる。一方、スウェーデンでは、イエテボリ市のある西部地域でパッシブハウスの建設が進められている。アイスランドでも、パッシブハウスの基準を住宅や学校建築に適用する取り組みがみられる。
A: ヨーロッパだけでなく、日本でもパッシブハウスの建築事例が増えつつある。滋賀県の近江八幡市が、環境省によるエコハウスモデル事業として行った「湖国エコハウス地域普及事業」は、パッシブデザインと省エネ技術などを融合して、持続可能な住まいの実現を目指している。また、神奈川県の逗子市では、逗子銀座エコパッシブハウス(凪ハウス)が建設された。最近では、大和ハウス工業などのハウスメーカーが、パッシブデザインを採用し始めている。