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「環境首都」 とは

読み:
かんきょうしゅと
英名:
Environmental Capital

行政だけでなく市民(住民)の参画と協働によって、都市を環境に優しく、持続可能なものへと変えていく取り組みのこと。またはそのような都市。環境首都の考え方はドイツにその端を発する。同国では、ドイツ環境支援協会(DUH)というNGOが1989年から9回にわたり「環境首都コンテスト」を実施。選ばれた自治体には環境首都の称号が贈られた。環境首都として認定されるためには、交通、農林業、河川、廃棄物など、分野ごとに設定された質問に答え、高得点を得る必要があった。なかでも1992年度のコンテストで環境首都に選出されたフライブルク市は、再生可能エネルギーの導入や3Rに早くから取り組み、環境自治体として日本でも有名だ。

日本では、ネットワーク組織の東京都公害防止条例改正市民案をつくる会(当時)が、2000年にシンポジウム「みんなでつくろう!環境首都・東京」を行った。また、NPO法人環境市民など13の環境団体から成る「環境首都コンテスト全国ネットワーク」が、2001年度から「日本の環境首都コンテスト」を開催。最後となった2010年度の第10回には全国から58自治体が参加し、総合第1位の熊本県水俣市がすべての条件を満たし、同コンテスト初の「環境首都」の栄冠に輝いた。同コンテストは終了したが、同ネットワークでは10年間に得た成果を生かして、持続可能な社会づくりを各地で展開していく考えを示している。

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