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「シックハウス」 詳細解説

読み:
しっくはうす

新築住宅やリフォームしたばかりの住宅に入居した人が、めまいや吐き気、頭痛、目の痛み、倦怠感などさまざまな症状を呈することがある。これがいわゆる「シックハウス症候群」で、最初にある程度の量の化学物質にさらされる、もしくは、低濃度の化学物質に長期間さらされていったん過敏状態になると、その後ごく微量の同系統の化学物質に対しても過敏症状を示す化学物質過敏症の一種として、1990年ごろより社会問題になってきた。その原因は、建材や壁紙、家具などに含まれるホルムアルデヒドや、トルエン、キシレンといった揮発性有機溶剤、シロアリ駆除に使われるクロルピリホスなどの化学物質といわれる。住宅に化学物質が多用されるようになってきたこと、住宅の気密性が高くなってきたこと、ライフスタイルが変化し、換気が不足しがちなことなど、さまざまな要因が重なり合ったと考えられている。

厚生労働省は1997年にホルムアルデヒドなどの室内濃度の指針を定め、現在、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレンなど13物質について指針値が策定されている。さらに2003年7月、建築基準法が改正され、クロルピリホスは居室のある住宅には使用禁止に、ホルムアルデヒドの使用についても、法律で規制され、ホルムアルデヒドを放散する建材の使用制限や、24時間換気設備の設置義務付けなどの措置が取られるようになった。国土交通省の調査によると、新築住宅におけるホルムアルデヒドの平均濃度と指針値を超過した住宅の割合は、2004、2005年度ともに低い数値で推移している。また、指針値超過住宅の多くは、24時間換気設備を稼働させずに測定されているが、換気設備を稼働させて再測定すると、指針値以下に収まったとしている。こうしたことから、窓を開放するなど、換気を十分に行うことで、シックハウスの原因物質の濃度を低くすることができると考えられている。

最近は学校の新校舎でのシックハウス症候群が問題視されており、文部科学省は2002年2月に「学校環境衛生の基準」を改訂した。各自治体でも公共建築物の室内空気汚染を防止する条例などを定め、規制に力を入れている。産業界でも、シックハウスの原因物質が少ない製品を開発するなど、自主的な取り組みが進んでいる。

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