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「クロルピリホス」 とは

読み:
くろるぴりぽす

有機リン系化合物の殺虫剤で、家庭用から農業用、工業用まで広く使用される。1962年にアメリカの化学会社が開発した。昆虫中枢神経系のアセチルコリンエステラーゼを阻害する作用があり、シロアリ駆除にも効果があるとして、住宅の土台や柱への塗布、床下土壌への散布などが長年行われてきた。しかし、子どもの神経系や脳に障害を及ぼす危険があるなど、その毒性の強さが問題視され、アメリカでは2000年12月から段階的に使用を中止し、2005年12月31日までに家庭用品、室内外の別なく、学校や公園など子どもが曝露する場所や、一部の作物などでの使用を停止することに、EPA(アメリカ環境保護庁)と殺虫剤メーカーが合意した。日本でも、日本シロアリ対策協会が一般家屋でのクロルピリホスの使用自粛を決めている。また、シックハウス症候群の汚染源となる可能性が指摘され、2000年には厚生労働省より室内濃度の指針値が1μg/㎥(ただし、小児の場合0.1μg/㎥)と設定された。さらに、2003年7月には改正された建築基準法により、クロルピリホスを含む建築材料の住居などへの使用が禁止された。一方、食品については、クロルピリホスの食品健康影響評価について厚生労働省から意見を求められていた内閣府食品安全委員会が、一日摂取許容量を1日体重1kgあたり0.001mgと設定する案を2006年12月に公表した。このほか、水生生物への影響も危惧され、水質については、ゴルフ場農薬の指針値0.04mg/lが設定されている。

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