A: シックハウスは、住宅建材や壁紙、家具などに含まれるホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質によってひきおこされる、めまいや吐き気、頭痛などの症状だ。シックハウスにならないように、室内化学物質の濃度を事前にチェックするには、「住宅性能表示制度」を利用するといい。これは、構造の安定に関すること(耐震性など)、火災時の安全に関すること、空気環境に関すること(室内空気中の化学物質の濃度など)など10分野34の性能項目(新築の場合は32項目)について、外見からでは判断できない建物の性能の違いを等級や数値で表示するもので、申し込めば専門家が設計段階と工事段階でチェックしてくれる。
A: シックハウスは、住宅建材や壁紙、家具などに含まれる化学物質によってひきおこされる。症状は、めまいや吐き気、頭痛などだ。2003年7月、建築基準法が改正され、クロルピリホスの住宅での使用禁止や、ホルムアルデヒドの使用制限などの規制が行われるようになった。しかし、たとえ建築基準法を守った家でもシックハウスに絶対にならないとは保証できない。化学物質に対する感受性は人によって大きく違うし、室内の空気には規制対象となった物質以外にも、さまざまな化学物質が含まれている。最も有効な対策は、換気をまめに行うことだ。新築やリフォーム直後は、換気や通風を入念に行うこと。とくに、夏場はエアコンをつけて窓を閉め切ったままにしがちなので注意が必要だ。また、ファンヒーターなど、排気を室内に出すタイプの暖房機を使用する際も、換気に気をつけよう。24時間換気システムがある場合は、常に運転しておくとよい。防虫剤や芳香剤、床に塗るワックスなども、入手、使用する前に成分を確かめるようにしよう。