A: 政府は、2014年4月に閣議決定した第4次エネルギー基本計画の中で、業務・家庭部門における省エネの強化に関する目標を提示している。その中で住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の実現を目指すと明記している。また、新築住宅や建築物について、2020年までに段階的に省エネ基準の適合を義務化する方針を掲げている。
A: ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)は、住宅の一次エネルギー消費量を、年間で正味(ネット)でおおむねゼロにする住宅だ。外壁や窓を高断熱のものにすることで、冷暖房にかかる燃料費を節約する。空調設備や照明器具を、省エネや節電性能の高いものに変える。エコキュートなどの高性能給湯設備を設置する。これらにあわせて、太陽光発電など再生可能エネルギーを導入して余剰電力を売電したり、蓄電地を設置したりする。その上で、創エネ、省エネ、蓄エネをホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)により、最適に制御する。