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「レアメタル」 Q&A解説

読み:
れあめたる
英名:
Rare Metal
  • Q: レアメタルの特長は?
    レアメタルにはどんな特長があるのだろうか?

    A: レアメタル(希少金属)は、地球上に存在量が少ない金属や、経済的・技術的に抽出困難な金属の総称だ。ごくわずかな量を添加するだけで製品の機能を著しく増大させることが可能であるなどの特徴があり、その特性を利用して、家庭用品から産業機械、ハイテク分野の製品まで幅広く用いられている。レアメタルは、銅・亜鉛・ニッケルなどの「ベースメタル」の副産物として生産される場合が多いため、その生産量は主産物の生産水準に左右される。こうした理由から、将来、安定供給が困難となる可能性が高い。また、精錬には高度な技術や大量のエネルギーが必要とされる。さらに、資源の埋蔵量が少なく、埋蔵鉱量や生産量が中国など特定の国に偏っている。一方、日本国内には「都市鉱山」と呼ばれるほど豊富なレアメタルが眠っているといわれる。このため、レアメタルのリサイクルや使用削減、代替品開発などの技術開発が急がれている。

  • Q: レアメタルは何に使われているの?
    レアメタルは具体的にどのような製品や分野で使用されているのだろうか?

    A: レアメタル(希少金属)は、地球上に存在量が少ない金属や、経済的や技術的な理由で取り出すことが難しい金属の総称だ。その用途は多岐に渡る。ハイブリッド車や燃料電池車に欠かせない高性能モーターには希土類磁石(ネオジム・鉄・ボロン磁石)が、各種2次電池にはコバルト、マンガン、ニッケルが使われている。また、液晶パネルの透明電極にはITO材(インジウム・錫・酸化物)が使われている。さらに、これらの加工工具として、タングステン、コバルト、モリブデンを含む超硬工具が使われ、レアアースの一種であるセリウムが、液晶用ガラスの研磨材として、ジルコニウムなどが電子材料に使われている。一方、環境・エネルギー分野では、自動車用の排ガス触媒としてプラチナ、パラジウムが使用されている。今後、低公害車用として導入が期待される燃料電池の触媒としてもプラチナが用いられる。なお、日本におけるレアメタルの最大の需要先は鉄鋼業だ。

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